ヤクルト小川が3年ぶりの完封勝利、技巧派へと進化

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2025年4月3日、東京の神宮球場で行われたプロ野球セ・リーグのヤクルト対広島の2回戦において、ヤクルトの小川泰弘投手(34)が今シーズン初先発し、3年ぶりとなる完封勝利を挙げた

最終的なスコアはヤクルト3-0で、小川は2安打無四球という完璧な投球内容で試合を締めくくり、92球でシャットアウトを達成した

マダックススタイルの実践

小川の完封勝利は、100球未満で試合を終える「マダックス」という特別な成績でもある

これは、米大リーグの名投手グレッグ・マダックスに由来する言葉で、彼は球速はそれほど速くなくとも、正確な投球と多彩な球種で知られている

小川もまた、速球派から技巧派へとスタイルをシフトし、球速は140キロ台前半でも切れと変化球を駆使して抑え込みに成功した

試合の詳細

小川は、第9回のマウンドにも登壇した際、わずか8球で三者凡退に打ち取る圧巻のピッチングを展開

唯一のピンチは三回に存在したものの、内角速球で遊ゴロに仕留め、相手に三塁を踏ませることはなかった

また、彼は自身のキャッチャーである中村悠との良好なコンビネーションを築いていた

再起に賭ける意気込み

昨シーズンは上半身のケガや体調不良に苦しんだ小川だが、今年は新たな気持ちで挑んでいる

「去年の悔しい思いもあるので、何とか強い自分を取り戻したい」と語るその姿勢が、彼の進化を支えている

今季から取り入れたシンカーやスライダー技術も、彼の投球に新たな幅を加えた

監督も絶賛
試合後、高津監督は小川の出来について「文句はつけられない

他の投手も見習うべき」と称賛の声を寄せた

これは、小川自身の成長を示しているだけでなく、チーム全体への良い刺激にもつながるだろう

小川投手の完封勝利は、彼のキャリアにおいて大きな分岐点となるかもしれません。時間と共に変化する野球界で、技巧派として新たな道を歩む小川の姿は、多くの選手にとっても励みになるでしょう。
キーワード解説

  • 完封勝利とは?:試合で相手チームに1点も与えずに勝つことを指し、投手の力量が際立つ成績の一つ。
  • 技巧派とは?:速球や力強さに頼らず、投球術や変化球を駆使して打者を抑えるスタイルを指す。
  • マダックスとは?:米大リーグの名投手グレッグ・マダックスに由来し、100球未満で完封することを意味する。

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