日本ハムの吉田選手は、球界屈指の投手であるオリックスの宮城投手を相手に、見事に2号本塁打を放った
昨季は規定未到達ながら防御率1.91を記録した宮城投手は、正に厄介な相手である
変幻自在のバッティングスタイル
吉田選手は、これまで愛用していたトップバランスのバットから、カウンターバランスのバットに持ち替えることで、宮城投手へのアプローチを変えたこの変更は、重心の位置を変えることでスイング時の安定性を向上させる効果がある
吉田選手は、6回2死の場面で、宮城投手の147キロの直球を強烈に打ち返し、右翼フェンスに突き刺さるホームランを放った
トップバランスとカウンターバランスの違い
トップバランスは、バットの重心がヘッド寄りに配置されており、遠心力を利用して飛距離を狙えるが、コントロールが難しい一方で、カウンターバランスはグリップ側に重心があり、軽いので扱いやすいが、飛距離を犠牲にすることがある
吉田選手は、これら二つのバットを使い分ける「二刀流」として、自身のバッティングスタイルを進化させている
競争の激しい左翼ポジション
この試合では、水谷選手が左脇腹の違和感で欠場していたが、彼がイースタン・リーグで復帰し、左翼ポジションの競争はさらに激化する吉田選手は、松本剛選手、今川選手、矢沢選手などの強力なライバルを意識しつつも、「周りを気にせず自分に集中する」ことを強調した
吉田選手はこの試合でプロ初本塁打を含む連続アーチを決め、今後の成長が非常に楽しみな選手である
吉田選手の活躍は、日本ハムにとって大きな希望となる。特に、宮城投手のようなトップレベルの投手に対しても自分のスタイルを変えずに攻める姿勢は、若手選手の手本となる。これからの試合でも彼のパフォーマンスに注目したい。
キーワード解説
- トップバランスとは?:バットの重心がヘッド側にあり、遠心力を利用したスイングが特徴で、大きな飛距離を生むことが可能です。しかし、コントロールが難しいため、扱いには熟練が必要です。
- カウンターバランスとは?:バットの重心がグリップ側に配置されているため、スイングが軽く、扱いやすい特徴があります。その反面、飛距離は若干制限されることがあります。

