の関連記事

オリオールズの菅野智之、メジャー初勝利の権利を得る

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
◇ア・リーグ オリオールズーロイヤルズ(2025年4月5日 カンサスシティー) オリオールズの菅野智之投手(35)は5日(日本時間6日)、敵地でのロイヤルズ戦に先発登板しました

この試合で菅野は5回1/3を投げ、5安打1失点という内容で、メジャーでの初勝利の権利を保持しながらリリーフ陣に後を託しました

菅野は初回から万全の立ち上がりを見せ、先頭バッターのインディア、続けてウィットを外野フライに打ち取り、3番・パスクアンティノをスプリットで空振り三振に仕留めました

また、味方が先制点を挙げた直後の2回も確実に3者凡退を達成

3回には二、三塁のピンチを迎える場面がありましたが、ウィットをスイーパーで打ち取るなど、持ち味である多彩な球種を駆使しました

持ち球としては、直球やカットボール、スライダー、スプリット、ツーシームを使用し、ストライクゾーンを幅広く攻めることに成功しました

5回には無死から連打を許しましたが、後続を3つのフライアウトで退け、無失点を保ちました

しかし、6回には先頭のウィットに本塁打を許し、その後も安打や死球で1死一、二塁の場面を招いて降板を告げられました

菅野はメジャー初登板となった3月30日のブルージェイズ戦で、投球練習中に手に異変が生じ、途中降板を余儀なくされた経緯があります

このアクシデントについて、チームは「両手のけいれん」と発表しています

NPB時代には通算136勝や2度の沢村賞、3度のMVP、4度の最多勝、最優秀防御率などの輝かしい実績を持つ菅野ですが、メジャーの初めての舞台は全てが新たな経験だったようです

「素晴らしい空間だなと思いました」と振り返りつつも、「初回からストライクが入らなくなることは人生で一度もない」と苦笑いしました

このように初登板の反省を生かしつつ、確実に成長を遂げている菅野は、日本投手としては上原浩治の34歳0カ月を超える35歳5カ月での先発デビューを果たす「オールドルーキー」として注目されています

菅野投手のメジャー初登板は、初回からの緊張感や途中降板のアクシデントがあったものの、経験豊富な選手として次の登板に活かせる貴重な体験になりました。今後の活躍が期待されます。
キーワード解説

  • メジャー初勝利とは?メジャーリーグにおいて、選手がこのリーグでの初めての勝利を挙げることを意味します。
  • スプリットとは?スプリットは野球において、投手が投げる球種の一つで、通常の直球と異なり、バッターのバットを振らせにくい投球になります。
  • リリーフ陣とは?リリーフ陣は、先発投手が試合を投げ終えた後に登板する投手たちを指し、試合の終盤を担う役割があります。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。