34歳の右腕は、2022年シーズンにもロッテでセットアッパーとしての役割を果たしましたが、今季もその剛球を武器に存在感を示し、5日の楽天戦で初セーブを挙げました
球歴と成績
ゲレーロ投手は2010年に19歳でプロデビューし、その後MLB(メジャーリーグベースボール)傘下の球団でキャリアを積んできました2016年にはサンディエゴ・パドレスでメジャーデビューを果たし、2018年にはマイアミ・マーリンズで60試合に登板
特にその年の奪三振率は10.55という素晴らしい数字を記録しました
2019年も52試合に出場し、奪三振率は8.41でした
奪三振力と制球力
ゲレーロの最大の特徴は、速球を活かした高い奪三振力です2022年シーズンには46イニングで63奪三振を記録し、奪三振率は12.33に達しました
しかし、与四球率は3.91と制球に課題を抱えていました
それでも、奪三振を与四球で割った「K/BB」という指標は3.15と、一定以上の水準を維持していました
また、1イニングごとに出した走者の平均を示す「WHIP」は1.17の優れた数字でした
マイナーリーグの経験と今後の展望
マイナーリーグの通算成績は防御率4.68であるものの、ゲレーロがプレーしたパシフィックコーストリーグは特に打高投低の環境として知られています興味深いことに、彼は13シーズンのマイナー生活の中で8シーズンでイニング数を上回る奪三振を記録しており、マイナー通算の奪三振率も9.11と高い水準を示しています
制球の改善
2024年の与四球率は2.72と大幅に改善され、キャリア最高の数字を記録しました奪三振率も9.41という好成績を収め、K/BBは3.45とキャリアベストに達しました
2021年の来日直前には奪三振率11.84でしたが、与四球率は5.68と制球に課題があったため、今季はより完成度が高い状態での復帰と見られています
タイロン・ゲレーロ投手の復帰とその活躍は、ロッテにとって非常に重要なニュースです。彼の持つ速球や奪三振力はチームの強化に貢献し、今後の試合での成績にも大きな期待が寄せられます。特に、与四球率の改善は今後のパフォーマンスにプラスの影響を与えることでしょう。
キーワード解説
- リリーフとは?:試合の中で特定の状況において投手が登板し、試合の流れをコントロールする役割を担います。
- セットアッパーとは?:試合の中で勝利を確実にするために、最終回前の重要な場面で登板する投手を指します。
- 奪三振率とは?:投手が何イニング投げたかに対して、どれだけの三振を奪ったかを示す指標で、投手の能力を図る重要な数値です。
- K/BBとは?:奪三振数を与四球数で割った数値で、制球力と奪三振力のバランスを示します。
- WHIPとは?:一イニングあたりに出した走者の平均を示す指標で、投手の安定性を測る際に利用されます。

