今季を勝負の1年と位置付けていた選手にとっては、開幕から一軍でアピールしたいところだが、各球団で激しい争いが繰り広げられた結果、一軍メンバーから漏れてしまったケースも少なくない
ここでは、かつては一軍戦力として活躍したが、チームで危うい立場となっている投手を紹介したい
今村信貴(読売ジャイアンツ)
投打:左投左打・身長/体重:180cm/90kg・生年月日:1994年3月15日・経歴:太成学院大高・ドラフト:2011年ドラフト2位2022年には55試合に登板したが、昨季はシーズンの大半をファームで過ごした今村信貴
入団当初は大きな期待がかけられていたが、30歳を過ぎ、チームで厳しい立場となっている
2011年ドラフト2位で読売ジャイアンツに入団すると、高卒2年目に一軍デビューを飾った
有望株として大きな期待をかけられ、2018年には先発で6勝をマーク
2020年には12試合の登板で5勝2敗、防御率3.16と優秀な数字を残した
最終的に先発ローテーションへの定着には至らなかったが、2022年からリリーフに転向
同年は55試合の登板で2勝4敗21ホールド、防御率3.57とフル回転の活躍を見せた
だが、その後は登板機会が減少
2024年はファームが主戦場となり、7試合の一軍登板に終わった
二軍では結果を残しているが、層の厚い一軍ブルペン陣に割って入ることができずにいる今村
少ないチャンスをものにしたいところだ
今村選手の状況は、プロ野球選手にとって厳しい競争の一端を物語っています。特に一軍のレベルが高まる中で、過去の実績が必ずしも現在の立場を保証するわけではありません。ファームでの結果を踏まえ、一軍でチャンスを掴むための努力が求められています。
キーワード解説
- ドラフトとは?野球選手を選ぶ仕組みで、プロチームが大学や高校から選手を指名することを指します。
- リリーフとは?試合中に先発投手の後に登板し、試合を締めていく役割を持つ投手のことです。
- ホールドとは?リリーフ投手が登板している際に、チームが勝っている状況で登板し、試合を維持した場合に与えられる記録です。