広島、逆転負けの裏にはチャンスを逃した戦略的なシーン

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
【荒木雅博の目】◇16日 広島0―2中日(マツダスタジアム) 先日まで連勝を続けていた広島が中日戦での逆転負けを喫し、その背後には複数の見逃せない戦略的な場面があった

本紙評論家の荒木雅博氏(47)は、その中でも特に注目すべきポイントを解説した

試合の流れと拮抗した攻防

試合は0−0の緊迫した状況で進行

広島の6回の攻撃において、先頭打者の会沢が中日の先発、柳の高めの直球を捉え、左翼線へ二塁打を放った

その後、続く大瀬良はバントの失敗を経て、一塁へ進むことができたが、1死三塁のチャンスを迎えた

ここで重要だったのが、1番の二俣が放った三遊間寄りのゴロだ

送球の判断と戦略

捕球した三塁手、高橋周は先制点を許さぬよう会沢の動きを確認しながら送球を行ったため、タイミングが遅れ、一塁はセーフとなった

荒木氏はこのプレーに関し、「これは仕方ない」と語り、動きを見極める重要性についても触れた

続く攻撃の狙い

広島は調子の良い3番・小園まで打順を回すことを期待し、内野が前進守備を敷いていたため、セーフティースクイズは決して選択肢にないと荒木氏は述べた

しかし、監督の新井はここで勝負に出た

エンドランの思惑
2番・矢野に対して初球がボールとなった後、内角低めの直球にバッターが振りに行き、結果的にエンドランの形と見られたが、矢野が空振り

三塁走者の会沢はスタートを切っていたが、捕手と一塁手間に挟まれアウトとなった

荒木氏はこのプレーに疑問を呈し、「会沢か矢野のサインミスだと思う」と分析した

中日の反撃と試合の結末

この後、小園が柳の外角ストレートに抑えられたが、広島はなんとかチャンスを維持

しかし、中日はその裏、細川が二塁打を放ち、ボスラーが適時打を放って先制点を奪った

荒木氏は、「ピンチの後にチャンスあり」という言葉通り、この逆転劇は心理的影響が大きいと指摘した

この試合は、広島が明らかにチャンスを逃したことであった。監督の采配や選手の判断がゲームの結果に大きく影響することが再確認される内容であった。今後の試合においては、見逃した機会をどのように生かしていくかが肝要だ。
ネットの反応

広島が行った6回の攻撃に関するコメントには、ファンからの多くの疑念が寄せられています

特に新井監督の采配や選手間のサインミスが、試合の流れを悪化させたとの指摘が見られました

あるコメントでは「運が悪かった」としながらも、行動を選手の采配のせいにする意見もありました

他にも、改めて新井監督の采配に関する意見が多く、具体的には「采配が理解不能」という意見や、「どうしてこんな戦術を採るのか謎だ」という声も見受けられました

また、試合中の攻撃が「チグハグだった」という表現が複数あり、さらにサインミスを指摘する声も多く、特にエンドランがうまくいかなかったことについての批判が強調されていました

一方で、ファンたちは監督や選手にもっと冷静に考えた采配を求めています

「選手交代が不十分だった」「もっと中継ぎを信頼してほしい」とのコメントもあり、選手が好調な状況であるならば、采配にもっと自信を持つべきだとの意見が目立ちました

また、「攻撃のミスが流れを悪くした」や「次の試合での逆転を期待している」といった意見もあり、ファンは次に望む結果を強く期待しているようです

選手たちが勝利に向けてどうすべきかを見据えている点からも、ファンたちの高い期待がうかがえます

全体として、ファンのコメントは多彩であり、試合の内容や采配に対する意見が交わされる中で、広島の今後への期待感が強まっていることが表れています

ネットコメントを一部抜粋

  • ランエンドヒットなのに糞ボールが来ただけ。
  • あれがサインミスならベテランでもきちんと言わなきゃお咎めなしで特別扱いかよ。
  • 毎年、新井君は理解不能な采配をしてきた。
  • 攻撃のミスが流れを悪くしたと思う。
  • 一塁ランナーとのエンドランを、會澤が間違えたとしか思えないよねー。
キーワード解説

  • エンドランとは?バッターが打つと同時に走者がスタートするプレーのことで、相手投手の意表を突く狙いがある。
  • セーフティースクイズとは?ランナーが進塁するためにバッターがバントをする戦略で、成功すれば走者が安全に次の塁に進むことができる。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。