享年90歳
葬儀は家族葬でしめやかに執り行われた
驚異的なキャリアの数々
小山氏は「精密機械」と称されるコントロールで知られ、沢村賞や最多勝など多数のタイトルを獲得した彼は高校を卒業後、1953年に阪神入団
入団1年目から5勝を挙げ、翌年には11勝を記録
1958年から1960年までの3年間は20勝をマークし、1962年にはセ・リーグ記録の5試合連続完封を達成
小山氏の投球スタイル
小山氏の投球スタイルは、そのコントロールの正確さから「針の穴も通す」と称され、多くの投手が目指すモデルとなった彼はまた、「野球は初回の先頭に全神経を集中しなければならない」という持論を持ちつつ、試合の流れを読む力に長けた投手でもあった
時代の選手たちとの対戦
彼のキャリアの中で、ＯＮ（王貞治・長嶋茂雄）コンビとの対戦も忘れてはならない1960年には天覧試合に登板、結果は4失点ながらも、その対戦が後の評価に繋がった
433回目の対戦となるＯＮからアベックアーチを浴びたこともあったが、それが彼のキャリアの一部として刻まれている
引退後の活動と影響
1973年には現役を引退した後、コーチとして阪神やダイエー、西武で指導に携わり、特に1990年からの西武での2年連続のリーグ優勝や日本一に貢献2001年には父子2代での野球殿堂入りを果たした
引退後も評論活動を精力的に行い、若手選手たちの育成に尽力した
小山正明氏の業績は今後も多くの野球ファンや後輩選手たちによって語り継がれるだろう
小山正明氏は、プロ野球において印象深い業績を残した投手であり、その影響は今なお色褪せていない。彼の才能と努力は、現役時代に多くのタイトルを獲得することに繋がっただけでなく、引退後も若手選手に多大な影響を与え続けた。彼の死はプロ野球界にとって大きな損失であり、ファンにとっても長い間愛され続けた存在であった。
キーワード解説
- コントロールとは？：投手の投球の正確さを指し、打者に対するボールの投げ方の精度のことを意味します。
- 沢村賞とは？：日本プロ野球における最優秀投手に贈られる賞で、毎年最も優れた投手に与えられます。
- セ・リーグとは？：日本のプロ野球リーグの一つで、東京ヤクルトスワローズや阪神タイガースなどが所属しています。
