この日、今季6度目の先発マウンドに上がった有原は、流れの悪い初回からうまく立ち直る姿を見せた
試合は初回から波乱の展開となった
1死から連打を浴び、一、二塁のピンチを迎えた有原
続く打者ポランコには116キロのチェンジアップを投げたが、これが右中間スタンドに運ばれ、4号3ランとなってしまった
このシーンは、ピッチャーが特定の球種(ここではチェンジアップを指す)を投げる際に、相手打者が打ちやすい角度で球を受け取ることが要因となりやすい
しかし、2回以降は見事に持ち直し、5回には1死二塁のピンチを迎えたものの、藤岡を一ゴロ、髙部を三直に打ち取り無失点で切り抜ける
このように、ピッチャーがピンチを迎えた際に重要な要素となるのが「粘りの投球」と呼ばれるもので、精神的な強さや状況判断が求められる
6回にも再度ピンチを迎えるも本塁を踏ませず、7回は三者凡退に終わらせたところでマウンドを降りた
有原は試合後、「初回をリズム良く抑えたかったところで長打を打たれてしまい、いい流れを作ることができなかった
2回以降は粘りの投球ができたので、初回の投球は本当に反省しないといけない」と自己の投球を振り返った
有原投手の試合を通じた成長は、特に初回の失点後の立ち直りに表れています。多くのピッチャーが一度逆境に立たされると、流れを引き戻すのが難しくなりますが、有原選手は自分を奮い立たせ、好投を続けました。そうした姿勢こそがプロのピッチャーとして重要であり、今後の試合への期待がさらに高まります。
キーワード解説
- 有原航平とは? 福岡ソフトバンクホークスの投手で、今季6度の先発マウンドに上がる実力派。彼の投球スタイルは、コントロールと変則の球種が特徴。
- チェンジアップとは? ピッチャーが投げる球種の一つで、直球と比べてボールの速度を落とし、打者を惑わせる効果がある。しっかりとした腕の振りで変化が少ないため、打者にとっては打ちづらい。
- 粘りの投球とは? ピッチャーが逆境に立たされたときでも冷静さを保ち、最後までアウトを取る努力をすること。精神的なタフさ群がり、状況判断が重要となる。

