阪神伊原、プロ初黒星も成長の兆しを見せる

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「阪神2-5ヤクルト」(4日、甲子園球場)で行われたプロ野球戦において、阪神のドラフト1位投手、伊原(NTT西日本)が先発登板し、期待の中でプロの壁に直面しました

今季3度目の先発であり、プロキャリア最長となる6回1/3を投げ、7安打4失点を喫する結果となりました

試合後、伊原は「僕がどうという話ではない

試合に負けたのでそれが全て

僕の責任だと思います」と述べ、自身のパフォーマンスよりもチームの敗北を重く受け止めていました

特に痛感したのは「七回の壁」と称される、試合の中盤から後半にかけてパフォーマンスが落ちる難しさです

同点の七回、伊原は四球と安打で1死一、二塁のピンチを迎え、代打・増田に対して右中間に2点の三塁打を許しました

カウント1-1から投げた142キロの直球が「やっぱり少し甘かった」と本人も反省する出来となり、「もう一つ厳しいところで勝負できる球だった」と語りました

また、伊原は四回の2死一、三塁から茂木に右前適時打を許し先制点を奪われ、その後のピンチでの甘いボールが失点に繋がったことを悔やみました

「コースに決まっていた球もあったけど、ボールが高かったところもあった

ピンチではそういう球が命取りになる」と反省の言葉が続きます

試合を通して、伊原は右打者からの打率が・222に上昇し、被打率が上がっている状況を受けて、今後の課題が浮き彫りになりました

「無駄な四球があった」と感じる部分は右打者との対戦時に発生したもので、左打者に対する被打率が・139に対して、右打者には明らかに苦しんでいると認識しています

それでも伊原は立ち上がりからテンポ良く投げ、自己最多となる100球を投じる力投を見せました

藤川監督も「彼がつくってきたゲームですから

糧にしていくというところ」とし、伊原を責めることはありませんでした

さらに、伊原は五回の2死からプロ初安打を記録しましたが、その喜びよりも投げる方で貢献できなかったことを重視しました

「キャッチャーの方とも話をして、何がダメで、何が良かったのか

いいところは継続して悪いところは次へ生かせるように頑張ります」と、前向きな姿勢を見せながら次なる挑戦に備えている姿勢が印象的でした

今回の試合を通じて伊原選手はプロとしての厳しさを痛感したものの、成長の兆しも見せました。特に打席に立って初安打を記録したことは、選手の自信にも繋がる貴重な経験です。投手としてだけではなく、バッターとしても役立つ可能性があるというのも魅力の一つです。
キーワード解説

  • プロ黒星とは?プロとしての試合において初めて敗北を喫することを指します。特に選手にとって重要な試練となります。
  • 七回の壁とは?試合の中で、投手が七回に失点を喫することが多いという現象を指します。この時期は投手が疲労していることが多く、パフォーマンスが落ちることがあるため、特に注意が必要です。
  • 被打率とは?投手がどれだけ打たれているかを示す指標で、数字が低いほど投手が良い成績を残していることを示します。たとえば、被打率が・139ならば、左打者からは非常に効果的に抑えられていることを意味します。

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