甲子園周辺では、多くの虎党たちが試合後に熱狂していたのが印象的である
この年、阪神と巨人の優勝争いは、これまでにないほどの接戦となり、シーズン終盤まで勝敗が上下した
その中でも、阪神は10月15日の広島戦でエース江夏豊の活躍により、4対1で勝利し、巨人と0.5ゲーム差で首位に立った
江夏豊と巨人戦の前哨戦
しかし、巨人は長嶋茂雄の負傷により窮地に立たされた10月16日にはヤクルトに敗れ、その結果、自力優勝の道が閉ざされ、阪神にマジック1が灯った
阪神は最終戦での勝利、または引き分けで優勝が決まる状況にあった
相性の悪い江夏の先発決定
ところが、阪神監督の金田正泰氏は、8勝1敗の“中日キラー”である上田二朗を温存し、前年から中日球場で勝てない江夏を先発させたこの起用は裏目に出て、江夏は6回3失点で降板
阪神は中日戦に2対4で敗北し、最終戦は巨人との戦いに突入することとなった
ファンの期待と激励
新幹線で移動中の巨人ナインは、阪神の敗戦を知り、逆転優勝の希望で盛り上がったかつての選手、柳田真宏氏の回想によると、選手たちは「阪神が勝つだろう」と予測していただけに、知らせを聞いて驚愕したという
この経験から、ファンの熱狂が生まれたとも言える
1973年の阪神タイガースと読売ジャイアンツの優勝争いは、当時のプロ野球界の盛り上がりを象徴するものでした。特に、ファンの熱狂が様々な事件を生んだことが記憶に残ります。阪神ファンは、選手たちの苦悩や戦いをともにしたことで、より強い絆を感じたのではないかと思います。
ネットの反応
この記事に対するコメントは、昭和の阪神ファンの行動やその当時の雰囲気について多くの人が語っており、それぞれの体験や記憶を基にさまざまな意見が交わされています
特に、1973年の優勝決定戦でファンが甲子園に乱入した事件が中心に取り上げられ、当時の巨人戦における阪神ファンの熱気と暴力性が強調されています
一部のコメントでは、ファンのマナーやモラルの低下が指摘され、現在の阪神ファンと比較して、昔のファンの行動がどれだけ過激であったかが語られています
また、暴動が発生するほどの熱狂的な応援の様子や、対極的な現在のファンの行儀の良さへの懐古的な見方も見受けられます
根強い阪神ファン文化に対する愛情の裏には、その暴力的なイメージの継続的な影響もあるのではないかと感じるコメントが多いのも特徴的です
年齢層の異なる多くのファンがそれぞれの視点から昭和の阪神ファンについての思い出を振り返っており、このような議論はファン同士の共感を生む要因にもなっています
このため、当時の事件が現在においてもどのように語られ、影響を及ぼしているのか、そして今後のファン文化がどう変化していくのかという点にも注目が集まっています
ネットコメントを一部抜粋
なぜ虎(本物)の写真なのか
阪神ファンにマナー常識は、通用しない。
逃げ遅れる方も悪い
昔の甲子園は怖かった。
子どもの頃の記憶のせいで、いまだに阪神ファンが怖いです。
キーワード解説
- セ・リーグとは？ セ・リーグ（セントラルリーグ）は、日本のプロ野球のリーグの一つで、主に関東地区のチームが参加しています。
- エースとは？ エースは、チーム内で最も実力のある投手を指し、特に重要な試合で先発することが期待される選手です。
- マジックとは？ マジックは野球用語で、チームの優勝が決まるために残り何勝必要かを示す数字です。
