プロ野球における投手の起用法の変化とトミー・ジョン手術の増加

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近年、プロ野球界では投手の起用方法に大きな変化が見られる

特に、試合で完投する投手が年々減少しており、先発投手が100球未満で降板するケースが増えている

これは、選手の健康を考慮した結果、球数制限が導入されたことによるもので、アマチュア野球でも2020年から球数制限が実施されている

しかし、一方で投手の故障、特に“トミー・ジョン手術”を受ける選手は減少していない

実際、2023年に入ってからも中日・森博人、オリックス・吉田輝星、楽天・酒居知史など7人の選手が手術を受けている

なぜ故障選手が減らないのか?

球数制限が導入され、完投が減少しているにもかかわらず、トミー・ジョン手術を受ける選手が減らない理由はいくつか考えられる

一つは、投手のボールスピードが向上していることだ

トレーニング方法の進化により、投手が投げるボールのスピードは増しており、160キロを超える選手も珍しくなくなった

このスピードの向上に伴い、体にかかる負担が大きくなり、靭帯を痛めるリスクも高まっている

もう一つの理由として、選手が実践する中での球数制限が過剰であることが挙げられる

プロ野球選手を指導するトレーナーは、「速いボールを投げる投手は増えたが、実戦経験が乏しい選手も多い」と指摘する

投げる球数が少ないため、体が限界を超えることなくトレーニングを行い、実戦での適応能力が不足しているケースが目立つ

つまり、ある程度の球数を投げることで自身の限界を知ることも重要であると考えられる

この記事では、プロ野球における投手の起用方法の変化やトミー・ジョン手術の増加について触れています。球数制限が導入されているにもかかわらず、投手の故障が減らないという状況は、選手のトレーニング方法や実践経験の不足が影響していることを示しています。この問題についての考察は、今後の選手育成や故障防止に向けた重要な課題となるでしょう。
ネットの反応

多くのコメントが寄せられた中で、特にトミー・ジョン手術を受ける選手が増えている点について、ファンはさまざまな意見を表明しています

まず、昔の選手たちが今のように体に負担をかける練習をしなかったことを挙げて、現代の選手が一度の試合で多くの投球をしなければならないため、肩や肘にかかる負担が大きくなっていると考えている人もいます

また、投手に求められる球速や変化球の精度が上がってきたため、選手の身体がそれに耐えられない可能性についても触れられています

さらに、トミー・ジョン手術自体は今や一般的な手術になっており、手術の成功率も高まっていることが背景にあるといった意見もあります

ネットコメントを一部抜粋

  • 昔は140km/h超えれば「速球派」。加えて変化球の進化で、出力が人間の身体の仕組みを超えてしまったんだろうと思う。
  • 実戦経験を積みながら徐々にスピードアップしてきたような選手はまだ良いのですが、そうではないことが多いですね。
  • ちょっと成長が早く球が速かったりするとスーパー中学生とか、マスコミの責任はあると思うけど。
  • リリーフは毎日肩を作らなければならないし、全力でワンイニング投げるから、どうしても肘が持たないんだと思う。
  • 医療が進歩してTJも親不知抜くぐらいの感覚で行われてるのかもね。
キーワード解説

  • トミー・ジョン手術とは?:肘の内側側副靭帯が損傷または断裂した際に行われる外科手術。この手術により、運動機能の回復が期待されている。
  • 完投とは?:1試合で先発投手が最後まで投げ切ることを指す。従来は1試合を通じてチームのために投げることが重視されていた。
  • 球数制限とは?:投手が試合や練習で投げる球数に制限を設け、故障のリスクを減らすための取り組みのこと。
  • ボールスピードとは?:投手がボールを投げる際の速度のこと。速いボールは相手バッターにとっては打ちにくいが、投手自身への負担も大きくなる。

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