山部太、1995年の快進撃とその後の課題

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プロ野球において、ドラフト1位という期待を背負って入団した選手が必ずしも長く活躍できるとは限らない

ファンにとって強く印象に残る一瞬の輝きが1年だけのものであることも

そんな中、ヤクルトに所属した左腕エース・山部太は、短い活躍の中でもその存在感を示し続けた

今回は彼の野球人生と1995年の活躍を詳しく追った

1995年の快進撃

プロ1年目はわずか1勝に終わった山部だが、1995年シーズンの前半に見せた11勝の活躍は特筆に値する

彼の魅力は、フォームにおいてバックスイングとフォロースルーが大きく、150km近い自慢のストレートで圧倒的なピッチングを見せたことだ

また、右打者の内角を狙うクロスファイアで三振を多く奪った

クロスファイアとは、投手が右バッターに対して内角に速い球を投げる戦術で、相手打者にとっては打ちづらいボールとなる

下半身を活かすピッチング

山部は自身の下半身の力を駆使し、ストレートを軸にフォークやスライダーも取り入れていたが、特に効果的だったのが縦のカーブだ

これはボールが高く曲がるため、初球であれば打者が振ってこないことも多いと語った

後半戦にフル稼働の疲労が…

圧倒的なペースで勝ち星を重ね、オールスターゲームへの選出も果たす一方で、シーズン後半には中継ぎ投手としても起用されることとなった

これが山部にとってコンディションの低下をもたらした

「前半戦の好調から後半は疲労感が増し、球速も落ちてしまった」と彼自身が語るように、1年を通してプロとしてのスタミナ不足が目立った

その中でも、彼は16勝を挙げ、144の奪三振を記録するなど、チームにとって重要な選手であった

山部太選手の1995年の活躍は非常に印象的で、彼の能力が光っていたことがよくわかります。しかし、後半戦での疲労やコンディションの低下も浮き彫りになり、やはりプロとしての厳しさを感じます。選手にとってのスタミナは非常に重要で、山部選手のように1年目に大活躍したとしても、後々に課題が見えることもあります。
キーワード解説

  • クロスファイアとは?右打者の内角に速球を投げ込むことで、打者にとっては非常に打ちづらい攻撃手法です。

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