この決算では、全体では増収・増益となる一方、球団や甲子園球場などのスポーツ事業においては、昨年に比べて営業収益が21億円減少した482億円で、営業利益も11億円減の101億円と、残念ながら減収減益の結果となりました
昨年は甲子園開場100周年を迎え、岡田彰布監督率いる阪神はリーグで2位となり、クライマックスシリーズでは3位のDeNAに敗れたものの、観客動員数はプロ野球全体で唯一300万人を超え、合計で300万9693人を記録しました
これは2023年にリーグ優勝と日本一を獲得した際よりも約9万4165人の増加を示し、球団にとっては5年ぶり10度目の大台突破となります
14日に発表された決算によると、減収減益の原因は「前期にプロ野球関連特需があった反動」であり、特に優勝関連グッズや日本シリーズ開催に伴う収入が無かったことが影響しています
それでも同社の谷本修執行役員(元球団副社長)は、「影響は軽微」と述べています
また、球団や甲子園球場などのスポーツ事業に加え、宝塚歌劇などのエンタテインメントセグメントも減収減益の状況です
エンタテインメントセグメントでは、営業収益が前年比6900万円(0.1%)減の825億4200万円、営業利益も前年比27億1200万円(19.2%)減の114億600万円と、厳しい結果が続いています
今季、藤川球児新監督がチームを指揮している阪神タイガースは、リーグ首位に位置しており、主催試合の入場者数は72試合で12球団トップの74万7583人(平均4万1532人)という高い数値を記録しています
この調子でシーズンを進めていくことが求められています
今回の阪急阪神ホールディングスの決算発表では全体の増収に対して、スポーツ事業は減収減益という厳しい展開となりました。しかしながら、観客動員数が増加した点はポジティブな要素であり、今後の試合に向けた期待感も高まります。藤川球児監督が率いる阪神が今季どのような成績を収めるか、注目です。
ネットの反応
阪急阪神HDが発表した2025年3月期の決算に対するコメントは多岐にわたります
阪神球団のスポーツ事業に関しては、21億円の減収となり、昨年度の甲子園開場100周年なども影響しているとの報告があります
ファンからのコメントでは、甲子園球場のチケットが取りづらくなっていることへの不満が多数寄せられています
特に、席数を増やすことを支持する声が強く、「1万席くらい増やしたらいい」との意見も見られました
また、特定の時期に京セラドームを使用することが観客動員数に影響しているとの指摘もありました
このような状況から、観客数を増加させる方法についての議論も行われています
ネットコメントを一部抜粋
本当は行きたいけど、チケット全く取れない人が溢れてるから、1万席くらい増やしたらいいよ。
昔は「2位の方が年俸上げなくて済むから助かる」とか言ってたらしいけど、今や優勝した方が儲かるということがはっきりしたね。
甲子園球場の客席増やしてほしい!
チケット年間一括販売がダメな理由がわからない。
阪神球団は熱烈なファンのおかげで、ずっと黒字が続いています。
キーワード解説
- 営業収益とは?企業が通常の営業活動を通じて得た収入のことです。
- 営業利益とは?営業活動から得られる利益で、収益から直接的な経費を引いたものです。
- クライマックスシリーズとは?プロ野球のポストシーズンで、リーグチャンピオンを決定するためのシリーズです。
- 優勝関連グッズとは?チームがリーグ優勝や日本一になった際に販売される記念商品やグッズのことです。

