オリックス4―3広島
7回のピンチを見事に乗り切ったオリックスの山岡投手が、その力投でチームを勝利へ導いたこの試合は、オリックスが初回から攻撃の手を緩めず、杉沢の適時二塁打で2点を先取するスタートとなった
対して広島は、2回にモンテロの適時打で1点を返し、さらに併殺の間に同点に追いつく
広島は4回に矢野の適時打で勝ち越しに成功したが、オリックスは5回に入ると西川の犠牲 flyと頓宮の適時二塁打活動で逆転に成功し、そのままリードを保ち続けた
エスピノーザは今季初勝利を挙げ、広島は再び勝率5割に戻った
山岡「絶対にゼロで帰る」と力強く
試合の流れが一変したのは、1点リードの七回一死二、三塁の場面だったフル稼働の中、マウンドに上がった山岡は「絶対にゼロで（ベンチへ）帰る」と強い決意を持ち登板
広島4番の末包に対しては変化球を3球続け、空振り三振に仕留める
その後の坂倉も得意のスライダーで抑え見事なピンチを凌いだ
「本来のキレに気迫が上乗せされ、最高の結果になった」と彼は振り返り、試合に対する意気込みを語った
エスピノーザに久しぶりの白星を
山岡は9回まで投げずに守護神として続投された救援陣が踏ん張る中、先発のエスピノーザに昨年7月7日以来の白星をプレゼントした山岡は「先発をやっていたので、勝てない時の気持ちは分かる
エスピが勝てて良かった」と感想を述べ、復活を遂げつつある自身の投球も堅実であったと強調した
監督の岸田も「しっかり反省し、野球に向き合ってくれている」と山岡の成長を評価した
オリックス・杉沢が初先発で応える
オリックスは、今季初先発の杉沢が初回に先制打を放つなど、起用に応える良い結果を残した二死満塁の場面で初球を流し打ち、左翼・秋山の前で弾む2点二塁打となった
杉沢は二軍戦で4試合連続本塁打を打ち上げたこともあり、キャリアの中でも重要な一歩を刻んだ様子
「なんとか良いところに落ちてくれた」との彼の喜びの声が、嬉しさを物語っている
今回の試合は、オリックスと広島の接戦が繰り広げられ、多くの見どころがあった。特に山岡投手のピンチをしのぐ力投は、観客に多くの感動を与えた。逆転劇が続いたこの試合から、選手たちの成長やチームの結束力がますます感じ取れた。また、杉沢選手の活躍も今後の期待を持たせるものであり、ファンにとっても嬉しい内容だった。
キーワード解説
- リリーフとは？試合の中で先発投手が降板した後に続く投手のことで、試合終盤に重要な役割を果たします。
- 適時打とは？点を入れるために打たれたヒットのことで、得点圏にランナーがいる際にバッターがヒットを打った場合に用いられます。
- 併殺とは？一つの打球で二人の走者がアウトになるプレイのことで、特に守備側にとって効果的なプレイです。
