西武、交流戦での厳しい現実に直面 – 投手陣と打撃陣の不振が影響

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
 2025年6月8日、埼玉西武ライオンズは広島東洋カープとの試合で0-10という大敗を喫し、今季2度目の同一カード3連敗を記録した

試合の中心となったのは、昨年のパ・リーグ新人王、武内夏暉投手(23)であり、彼はプロ入り後自己ワーストの4回1/3を投げ、9安打7失点(自責点6)を喫してしまった

武内は「左肘内側側副靱帯の不全損傷」に苦しんでおり、今シーズン通してもなかなかフォームが整わず、防御率は5.09と低迷している

 試合の初回に先制点を与えた武内は、「それが大きかった」と試合後に悔しさをにじませた

また、チームの成績も芳しくなく、昨季の交流戦では借金15で最下位に沈んでいたのに対し、今季は貯金4で3位に位置していたことから、期待が高まっていた

しかし、2カード目にしてその期待は薄れつつある

 チーム全体の打率は2割6厘で全体9位タイ、さらに本塁打が0本で最下位、得点は10点で11位という得点力不足はもはや想定内であるものの、昨年の苦い記憶が蘇るような結果だ

さらに、昨季までの強力な先発投手陣も疲労が見え始めており、今季のチーム防御率は3.57で9位に留まっている

特に交流戦での先発陣の防御率は4.15と、首脳陣にとっては大きな誤算である

 この結果、パ・リーグ6チームが敗北したため、首位の日本ハムとのゲーム差は2.5ゲームのまま変わらず、4位も変動なし

ただし、2勝4敗という交流戦の成績は西武にとって厳しい現実を示している

西武はこれまでパ・リーグで唯一交流戦の優勝を果たしておらず、昨年まで2年連続で最下位に沈んでいた

このまま3年連続の交流戦最下位は避けたいところである

 西口文也監督は「交流戦は何とか勝ち越していきたい」と語っているが、チームの戦力構想には少しずつ狂いが生じている

次の対戦相手である阪神タイガースは4連勝中であり、10日からの3連戦が一つの分岐点となるかもしれない

西武ライオンズは広島戦での惨敗により、交流戦における厳しい現実を突きつけられました。特に先発投手の防御率が悪化していることが原因とされ、今後の試合に向けてどう立て直していくかが注目されます。阪神との3連戦が分岐点になるかもしれません。
キーワード解説

  • 交流戦とは?日本のプロ野球で、パ・リーグとセ・リーグのチームが対戦する特別なリーグ戦で、通常のシーズンとは異なる順位が決定される。
  • 防御率とは?投手が投げたイニング数に対して得点をどれだけ許したかを示す指標で、数値が低いほど投手の成績が良いとされる。
  • 靱帯とは?関節を安定させるために骨と骨をつなぐ結合組織で、特にスポーツ選手には重要な役割を果たす。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。