この日は彼にとって特別な一日であり、「早く投げたかったです」と語ったその言葉に、前日16日の試合での2失点が影響していた
試合は同点の9回に登板したが、チームは敗北を喫し、岩崎は「投げたかった」のはリベンジの思いを抱いていた
数年前、先発から救援に転向した岩崎は、日々チームの勝利を背負う過酷なポジションを担ってきた
その中で培った「反骨心」は今や彼の原動力ともなっている
失点した試合後は常に「次にやり返せるように」と心に誓い、その日程を確認しているという
失敗をバネに、着実に100セーブを積み上げてきた
■NPB史上初の快挙としての位置付け100ホールドと100セーブの達成は、日本プロ野球(NPB)史上初の快挙だ
岩崎優は「自分も含めて誰も達成するとは思っていなかった」と語るように、彼自身がプロ入りしたことすら予想外だった
国士舘大学4年時には社会人野球の道が選択肢として考えられており、「夢がプロ野球選手なんて恥ずかしくて言えなかった」と振り返る
そのため、2013年のドラフト当日は彼もまさかの6位指名を受けた
指名後、彼は寮でゲームをしていたところを友人から知らせを受け、「人生で初めて頭を抱えた」という
記者会見でユニフォームを手渡された彼は、囲まれたマスコミの数を見て「もうやめたい」と本気で思った
しかし、意を決してプロとなった彼は、「3年で終わると思っていた」と当初は短いキャリアしか想像できなかった
■選手としての挑戦の始まりプロの練習に向け、「体力をつけないと」と選手寮でしっかりと食事を取ることから岩崎の挑戦が始まる
ここで築かれた基礎が、入寮から1か月で体重を8キロ増やす成果につながり、プロ12年目の今も変わらない身体を維持している
大学時代の不安定な制球も改善されたのはこの土台があったからだ
岩崎優選手の成長と苦悩は、プロ野球選手としての厳しい道のりを物語っています。自身の成長を振り返りつつ、リベンジ心を持って挑戦し続ける姿勢は、多くのファンに勇気を与えるでしょう。特に、彼の100セーブ達成は、その努力の結晶であり、プロ野球界における信念の重要さを示しています。
キーワード解説
- リベンジとは?:リベンジとは、過去の失敗や悔しさを晴らすための行動や努力を指します。特にスポーツでは、敵に負けた相手に対して再戦し、勝利を掴むことが重要視されます。
- ホールドとは?:ホールドは、投手が試合を投げている際にリードを保ったまま登板し、試合を勝利に導く役割を果たしたことを示す記録です。一定の条件を満たすことで記録にカウントされます。
- プロ野球選手とは?:プロ野球選手は、プロとして認められた野球選手であり、チームに所属して給料をもらいながらプレーをする人を指します。彼らは野球の技術を磨き、チームの勝利に貢献することが求められます。

