中日のリクエスト判定に物議、改善案と課題が浮き彫りに

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2025年5月27日に神宮球場で行われたヤクルト対中日の試合で、8回に中日の川越誠司選手が放った打球が右翼ポール近くに飛び、リクエスト制度を巡る論争が再燃しました

川越選手の打球がファウルと判定された際、中日・井上監督はリクエストを要請しましたが、結果として判定は覆りませんでした

この試合の詳細やリクエスト制度に関する議論は、6月7日に放送されたCBCラジオの『若狭敬一のスポ音』で特集されました

リクエスト改善案

若狭アナウンサーが取材した元日本プロ野球(NPB)審判の坂井遼太郎氏は、現在のリクエスト制度について「環境が不十分で、審判たちはその中で必死に判断している」と指摘しました

坂井氏を参考に、若狭アナウンサーはリクエスト制度の改善策を4つ提案しました

1. リクエスト専用カメラの設置、2. リクエスト専用スタジオの設置、3. スタジオへの審判と映像スタッフの常駐、4. 審判員の増加がその内容です

これらの施策には多額の費用が必要となるため、実現には難しさが伴います

映像があるのに

放送中、多くのリスナーから意見が寄せられました

「リクエストの問題は理論的には理解できたが、川越選手のホームランのリクエストは現在の設備でも判断可能な案件だった」という意見も少なくありませんでした

解説者たちも一塁側からのカメラ映像を基に「ボールがライトポールの影となって一瞬見失った」と証言しています

これに対し、「映像を見た審判がなぜ判定を覆せなかったのか」という疑問が浮かび上がり、真相を知りたいという声が高まりました

人間だもの?

若狭アナウンサーは、この状況に対して「審判も人間だからです」とシンプルに答えました

坂井氏の言葉を再引用し、「現地の審判は試合に深く関わっているため、冷静に決定ができないリスクがある

リプレイ検証は第三者が行うべきだ」との見解を示しました

興奮した現場の審判が「これはホームランとは言えない」と判断した理由は「人間であるから」に尽きるというのが若狭氏の主張です

中日の川越選手のリクエストを巡る判定問題は、リクエスト制度の根本的な課題を浮き彫りにしました。審判が人間であり、冷静さを欠くリスクがあることを考慮すべきという意見には納得がいくところです。この問題を解決するためには、制度の改善が急務ですが、実現にはコストがかかるため、慎重な議論が必要です。
キーワード解説

  • リクエスト制度とは?:審判の判定を覆すためにチームが映像をもとに判定を見直すプロセスを指します。
  • NPBとは?:日本プロ野球の略称で、日本におけるプロ野球リーグの最高峰を意味します。
  • 映像技術とは?:スポーツ中継における映像を通じて状況を明らかにする技術で、判定に大きな影響を与えます。
  • 審判とは?:試合の運営・進行を監視し、公正さを保つ責任を持つ役割を果たします。

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