オリックス2―0DeNA
オリックス・バファローズの九里亜蓮投手は6月10日の横浜DeNAベイスターズ戦で、8回を投げてわずか5安打無失点という素晴らしい投球を披露し、通算1000奪三振を達成しましたこの試合はオリックスが2―0で勝利したものの、九里の圧巻の投球が光りました
前回の苦い経験を振り払う
九里投手は1週間前、古巣の広島東洋カープ戦で5回4失点を喫しており、「打たれることを恐れずに投げた」と今回は自信を持って臨みました新たにバッテリーを組むことになった捕手・森友哉とのコンビネーションも良く、4回まで一度も安打を許さない完璧な立ち上がりを見せました
要所での粘り強い投球
試合の中で、九里選手は特に5回に重要な場面を迎えました2死二、三塁のピンチに直面し、そこから京田陽太選手に対してフルカウントまで持ち込みました
森捕手のサインに首を振った後、持ち球の低めに沈む変化球で勝負
見逃しではボールとなったものの、京田選手は空振りし、九里は危機を脱しました
157球を投じ、安定感を見せる
この試合、九里投手は129球を投じ、8回を無失点で完投しましたまた、今季自身最多タイの9奪三振を記録し、内野ゴロで12個のアウトを奪うなど、その投球術が光りました
試合後、九里は「もっと球数を少なくできればベスト」と納得していない様子でしたが、打線も杉本裕太のソロホームランで応えていました
大きな節目を迎えた九里
通算1000奪三振を達成した九里選手ですが、素っ気ない反応を見せて「まあ、良かったかな」と自己評価していますこれにより、彼はプロ野球歴158人目の1000奪三振達成者となりました
オリックス監督の評価
オリックス・岸田監督は、「九里は要所で三振を奪えたのが大きかった」と評価し、杉本選手についても「良く当たっている相手も怖いと思う」とコメントしました
新人の不運な一報
同日、オリックスは新人・麦谷祐介選手が左手第4指の骨折が確認され、登録を抹消されたと発表しました彼の早期の回復が期待されます
九里投手の1000奪三振は、長い野球人生の中での大きな節目となります。特に、要所での強い投球が印象的で、彼自身が成長していることが感じられました。ただ、無失点という結果に対してもさらなる向上心を持っている姿勢は、今後の活躍にも期待が寄せられます。
キーワード解説
- 奪三振とは?:打者が投球を空振りしたり、見逃したりしてアウトになることを言います。特に投手にとっては、打者を直接アウトにする重要な指標です。
- 変化球とは?:投手が投げるボールの種類の一つで、軌道や速度が変化する球種のことです。変化球を使うことで、打者のタイミングを外すことができます。
- フルカウントとは?:カウントが3-2の状態のことを指します。このとき、次の球がボールなら四球、ストライクならアウトになります。
- 完投とは?:投手が試合の全イニングを一人で投げ切ることです。特に、無失点で完投することは評価が高まります。

