早大学院から早大を経てプロ入りした秀才内野手は、大学時代から守備には定評がありながらも、打撃には課題があるとされていた
山県は、4月中旬に一軍昇格を果たし、主に守備固めとして出場機会が増加した
その後、打撃面でも急成長を遂げ、今月4日の阪神戦では相手左腕・門別からプロ初本塁打を放った
この一発は、山県自身が「小6のリトルリーグ以来」と振り返るほどの価値のあるものであり、新庄剛志監督もその成長に驚きを隠せなかった
「(山県は)守備で飯を食えるって話だったが、打撃の話は1ミリもなかった」とコメントした
一軍昇格直後は、プロの剛球に差し込まれる場面が目立ったが、本人は「監督やコーチにアドバイスを受け、体が前に突っ込む癖を抑え、打つポイントを前にするよう意識した」と語っており、その調整が功を奏したようだ
今春、提出した早大・商学部の卒業論文では企業の投資リスクや再生可能エネルギーについて研究した頭脳派である
山県は、突如の活躍にも浮かれることなく、レギュラー定着が近づくにつれ気を引き締めている
「まだ僕が打席に立つと、相手投手に上から見られている感じがする
『山県なら大丈夫』と簡単にストライクを取られてしまうことが悔しい
これからの課題は、どんな投手、場面でも結果を出せる選手になることだ」と今後の目標を語った
また、趣味のピアノ演奏についても言及し、「最近は出場機会が増えて鍵盤を弾く時間がなくなってしまったのが悩み」と告白
「大学時代は実家に帰るとリラックスがてらよく弾いていたが、今は余裕がない」と嘆いた
プロ入り前にはショパンの曲と共に「ファイターズ讃歌」を奏でることを公言していたが、「ファンの前での演奏は恥ずかしい
自分のSNSで映像を流すことを考えている」と照れ笑いを浮かべた才能豊かな新人・山県秀の今後には、注目が集まりそうである
山県選手の急成長には目を見張るものがあります。特に、大学からプロへの移行で打撃が課題とされていた中、顕著な成績を残すことで、彼自身の成長だけでなく、監督やチームメイトからの信頼も獲得したのでしょう。ピアノの趣味も彼の多才さを表しており、今後も彼の成長に期待が膨らみます。
キーワード解説
- ドラフト5位とは?—プロ野球のドラフト制度で、各球団が選手を指名する際の順位の一つであり、特に5位指名はその年の注目選手の中でも選ばれる可能性が少ないと言われる。
- 内野手とは?—野球のポジションの一つであり、三塁、一塁、二塁、遊撃手などを担当する選手を指す。守備の要ともされ、素早い反応と適応能力が求められる。
- 卒業論文とは?—大学のカリキュラムの一環として、学生が自ら選んだテーマについて調査し、まとまった形で提出する学術的な文書。

