広島の新外国人選手、ファビアンとモンテロがチームの攻撃を牽引

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広島東洋カープに新たに加わった外国人選手、ファビアン選手とモンテロ選手が、堅実な打撃でチームの攻撃の中心として活躍しています

来日1年目にもかかわらず、日本の投手に見事に順応しており、特に交流戦においてはファビアン選手が打率3割2分を記録するなど、新たなパ・リーグの投手に対しても快打を連発しています

彼らの成功の要因は、独自の調整法にあるといわれています

例えば、12日に行われたロッテとの試合に臨む際、ロッテの主砲ソトが屋外で豪快なフリー打撃を行う中、ファビアン選手とモンテロ選手は室内練習場に足を運び、振りとタイミングを確認しながらセンター返しの練習を繰り返しました

一般的には試合前には屋外でフリー打撃が行われますが、彼らは開幕後に「室内、狭いところでも練習しても良いのではないか」という提案を首脳陣にしました

この「鳥かご」と呼ばれるネットに囲まれたエリアでの練習は、打球が左右に飛ぶとネットに当たるため、中堅方向を意識しやすくなるという利点があります

朝山打撃コーチは、「日本の投手は変化球が多く、単純に打てると思わない方が良い」と2人にアドバイスを送っています

変化球のボール球には手を出さないこと、速球への強みを消さないためにセンターラインを意識することが重要だと説明しています

6月15日現在、ファビアン選手は打率3割5厘でリーグ首位に立ち、6本塁打と30打点を記録中です

一方、開幕直後に負傷したモンテロ選手も徐々に復調し、現在は2割7分、1本塁打、16打点と結果を出しています

ファビアン選手は「自分がダメでも(後ろに)モンテロがいる

このコンビはすごいと思う」と自信を見せ、モンテロ選手は「重圧はない」と自然体でのプレーを続けています

昨季はリーグ最下位だったチーム打率も、今季は2人の活躍により2割4分4厘とリーグ1位の数字に達しています

朝山コーチが評価する通り、強引さがなく広角に打てるメジャー経験者の2人が、鳥かごで確実性を高め、グラウンドで素晴らしいプレーを見せています

広島の新外国人選手であるファビアン選手とモンテロ選手が、順応力と独自の練習法でチームの攻撃力を向上させています。彼らの取り組みは、戦略的なアプローチを実現しており、今後の試合でもチームに大きな影響を与えると期待されます。
キーワード解説

  • 堅実な打撃とは? 打撃において自分のスイングを崩さず、ミスを少なくし安定してヒットを打つことを指します。
  • 変化球とは? 投手が投げる球種の一つで、球の回転やスピードを変えて打者のタイミングを外すためのボールです。
  • 鳥かごとは? 室内練習場での練習方法の一つで、ネットに囲まれた狭いエリアで打撃の練習を行うことを指します。打球が左右に飛ぶとネットに当たるため、特定の方向を狙いやすいです。

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