木村大成投手、今季にかける思いを語る

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 プロ野球福岡ソフトバンクホークスに所属する木村大成投手(21)が、ウエスタン・リーグでの活躍と一軍昇格を目指す思いを語った

北海道・北海高から2022年にドラフト3位で入団した左腕は、球威のある真っすぐと切れのあるスライダーが持ち味

しかし、これまでに2度のけがを経験し、フォーム修正に取り組んできた

 木村選手は今季、ウエスタン・リーグでチーム最多の18試合に登板し、成績は1勝1敗、防御率は2.38

彼は「1軍で投げるんだという強い気持ちを持ち続けることが大きな理由」と語った

昨シーズンまではその気持ちをあまり持てず、3、4軍でのプレーでは1軍の感覚を得ることができなかったようだ

 彼は2022年に左肩、2023年に左肘を痛めており、その影響でフォームが何度も変わった

「一番きつかったのは左肘のけがからの復帰

フォームが分からなくなり、スピードも出せなかった

悔しい思いをした」と振り返った

 その後、昨年5月からの約1カ月のフォーム修正が大きな変化をもたらした

「体の構造を見直すことができ、今は体をうまく扱えるようになった」と自信を見せた

今年のオフシーズンにはウエイトトレーニングを強化し、23%だった体脂肪率を17%にまで下げた

この結果、筋肉量も増え、体の切れが出てきたという

 今季、最初に手応えを感じた試合は、3月29日のオリックス戦で、148キロのストレートで2者連続空振り三振を奪ったことだ

「真っすぐが自分の武器」とし、倉野信次投手コーチのアドバイスを受けて中継ぎに挑戦している

「チャンスはたくさんあると思うが、1軍を想像しながらやっているが、なかなかチャンスを手に入れていない」と率直に話した

 同じ左腕で3年目の大野稼頭央選手が6月に1軍デビューしたことについては、「もちろん刺激になっている

入団時から1軍を目指していたので、今は2軍で思った通りにはいっていないが、その気持ちは強い」と語った

 木村選手の好きな言葉は「冬は必ず春となる」で、母の教えをグラブに刺しゅうしている

また、昨年9月には、母が初めて観戦に訪れた際、ウイニングボールを両親に渡したことが印象に残っている

「何が何でも抑えなければならないという気持ちで投げていた」とその時を振り返った

 背番号58は、元ソフトバンクの守護神デニス・サファテ氏が付けていたもので、「すごく偉大な方の後に付けさせてもらっている背番号

特別に意識はしていないが、頑張ろうと思っている」と話している

また今季の目標として、「一日でも早く1軍に呼ばれるようにアピールを続けたい」と意気込みを見せた

木村大成選手のインタビューを通じて、彼の努力と成長がよくわかります。特に怪我を乗り越えながら、自分のフォームを修正し、身体作りに取り組む姿勢は多くの人にとって参考になるでしょう。教えを大切にしながら、1軍昇格を目指す彼の決意は、今後の活躍に期待を抱かせます。
キーワード解説

  • ウエスタン・リーグとは?:ウエスタン・リーグは日本プロ野球の二軍リーグの一つで、選手の育成や調整の場として機能しています。
  • 防御率とは?:防御率は、投手が自責点(自分の投球によって入った点数)を与える可能性を示す指標で、低いほど良い投手とされます。
  • フォームとは?:フォームは選手の投球や打撃時の動作のスタイルを指し、安定したパフォーマンスには重要な要素です。
  • ウエイトトレーニングとは?:ウエイトトレーニングは筋力を向上させるために行うトレーニング方法で、特に筋肉量を増やす効果があります。
  • 体脂肪率とは?:体脂肪率は体重に対する脂肪の割合を示し、健康やフィットネスの指標として重要視されます。

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