中日・大島、試合を変えた鮮やかな一撃

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
◇渋谷真コラム・龍の背に乗って◇18日、中日6―3オリックス(バンテリン)

この試合の4回裏には、チーム最年長の大島が一役を担った

彼は九里投手のチェンジアップを左中間に打ち返し、攻撃の起点を作った

この打撃により、これまで停滞していたチームは流れを取り戻し、続けて5本の安打を集中させ、一挙に4点を奪った

九里投手は中日にとって天敵とも呼べる存在で、広島時代に通算16勝を記録した相手

しかし、大島にとっては九里は通算3割2分6厘の好相性のピッチャーであった

「九里とは対戦も多いし、球筋もわかっているから、読み合いなんです」と大島は語る

興味深いことに、彼と九里の対戦はどちらも初球を打っているのだが、これは大島自身が自身の待球派としての打撃スタイルとは異なるプレイスタイルを選択したことを示している

大島は「球筋がわかっているので、じっくり待つよりも、落ち球が浮いた瞬間に打ちに行こうと考えた」と説明した

九里が多種多様な球種を操る中で、全てに対応するのは難しいため、彼は重要な球を見極めたのだ

このような論理的な思考が大島のヒットを生む秘訣であった

また、3日に亡くなった長嶋茂雄さんへの思いも知られる

長嶋さんは選手時代に明かりをつけずに素振りをすることを日課としていたが、大島もその感覚を理解するという

「暗い場所でスイングすることによって、音がクリアに聞こえて集中できる」と語る彼は、自宅の駐車場で一心不乱に素振りに励む姿を明かした

「いいスイングはプンッとブンッの間くらい

ブォォンみたいに長いのはダメ」と、大島の言葉には打撃への真剣さがにじみ出ている

満員の観客の声にかき消される中でも、そのスイングはヒットを運ぶ力を持っているのだ

今回の試合は、大島選手が中心となってチームの流れを変えた瞬間が印象的でした。彼の心がけやプレースタイルは、他の選手にも良い影響を与えていると思います。特に、長嶋茂雄さんとの関連については、野球界のストーリーを感じました。
キーワード解説

  • チェンジアップとは?:投手が投球する際に、スピードを抑えてカーブ気味に投げる球種で、打者のタイミングを外すために使われる。
  • 待球派とは?:打者が球をじっくりと待ってから、投げられた球を見て反応するスタイルのこと。
  • 素振りとは?:バットを持って、実際の打撃を想定してスイングをするトレーニングのこと。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。