これまでの連敗は、先週の埼玉西武ライオンズとの対戦に端を発し、多くの苦しい試合を経験していた
粘り強い先発伊藤の投球
この試合で先発を務めた伊藤将司は、序盤から3人の選手に出塁を許すも、持ち味の「緩急」を駆使して6回を投げ、わずか1失点に抑える好投を見せた緩急とは、速い球と遅い球を交互に投げることで相手打者のタイミングを崩す投球戦略で、特に若手投手にとっては重要な技術である
打線の奮起
打線も伊藤の好投に応える形で勢いを見せた特に3回、森下翔太が17打席ぶりに適時打を放ち先制点を挙げた
森下は8回にも左中間へ適時二塁打を放つなど、2打点を記録した
また、8回には4番の佐藤輝明が19号の2ランホームランを打つなど、攻撃陣の連携も冴え渡った
連敗中の救援陣の苦戦
一方で、強力とされていた阪神の救援陣は連敗中、防御率5.07と苦しんでおり、特に今回は高木豊氏が自身のYouTubeチャンネルでその状況を分析した高木氏は、西武戦での好投手との対戦が打者陣に影響を与えた可能性について指摘
実際に優れた投手と対戦すると選手たちがバッティングリズムを崩すことが多く、選手にとっても精神的な影響が大きいと述べた
藤川監督の試行錯誤
また、藤川球児監督が行った選手起用にも注目が集まる特に石井大智選手の負傷離脱が響いており、連敗中には桐敷と湯浅の起用方法に疑問が投げかけられた
高木氏は、岩崎選手の起用が少なくとも今後変わる可能性があると示唆し、Wストッパーの考え方を紹介した
今季就任1年目の藤川監督が導く阪神タイガースは、リーグ戦再開に向けて「勝利の方程式」を再構築する必要があり、その手腕に注目が集まる
阪神タイガースが連敗を脱し勝利を収めたことは、チームにとって大きな士気向上につながる。特に先発伊藤の粘り強い投球と打線の奮起が、長いトンネルを抜ける助けとなった。一方で、今後の救援陣の再構築が必要となる中で、藤川監督がどのような戦略を立てるか注目される。
キーワード解説
- 救援陣とは?:試合終盤に登板するリリーフ投手のことで、先発投手が降板した後に試合を締めくくる役割を担う。
- 防御率とは?:投手の成績を示す指標で、9イニング(約1試合分)あたりに許した自責点の平均を表す。
- 緩急とは?:球速の異なる球を使い分けることで、相手打者のタイミングを狂わせる野球の投球技術。

