6月21日に甲子園で行われたソフトバンク戦では、先発投手の大竹耕太郎が6回に緊急降板するアクシデントがあったが、ネルソンがピンチを克服し、圧巻の投球を披露した
緊急登板での奮闘
試合の終盤8回、阪神は3点リードの状況でネルソンがマウンドに上がったしかし、先頭打者から2者連続で安打を浴び、無死一、二塁のピンチに直面する
そんな中、ネルソンは前夜には決勝打を放っていた石塚綜一郎選手を三振に仕留め、続く川瀬晃選手も連続三振で阻止
特に、153キロと154キロのストレートで追い込んだ後、140キロのチェンジアップで三振に取った投球は見応えがあった
両投手の好プレー
坂本誠志郎選手のキャッチングも素晴らしく、ネルソンの配球と相まって見事なリリーフとなったネルソンは春先に制球に課題を持っていたが、4登板で防御率0.00、WHIP0.50と素晴らしい成績を記録し、5月15日に1軍昇格
昇格後はさらに防御率を0.90にまで引き上げ、直近7試合では奪三振率が11.05に達した
伝統の“魔改造”
阪神では、かつてロベルト・スアレス選手のように、課題を抱えた助っ人がチームに加わり、成長する姿が見受けられるネルソンもその一人であり、ファンからは「モノになったかもしれない」との声が上がっている
藤川球児監督も好調ぶりに期待を寄せ、「ネルソンはこれからが楽しみ」と述べた
今後の展望
夏場に差し掛かる中、ブルペン陣の強化は必要不可欠であり、ネルソンの台頭は大きな武器になるだろう阪神にとって、ネルソンが今後も重要な役割を果たすことを期待したい
阪神のネルソン選手が急成長を遂げ、リリーフ陣の重要な一員として活躍している。春先の制球難からまさかの逆転劇を見せた彼の姿勢は、多くのファンに希望を与えている。今後の活躍に期待が寄せられる。
キーワード解説
- リリーバーとは？：野球において、試合終了直前に登板し、抑える役割を担う投手のことを指します。
- 防御率とは？：ピッチャーが与える得点の多さを示す指標で、1イニングあたりの失点を基準にしています。
- WHIPとは？：Walks plus Hits per Inning Pitchedの略で、1イニングあたりに与える四球と安打の合計を示す指標です。
- 奪三振率とは？：投手が何イニング投げて、いくつ三振を取るかを示す指標で、投手の能力を示す重要なデータです。
