広島の常広投手、意識改革で1軍昇格を狙う
広島東洋カープの2023年ドラフト1位指名を受けた常広羽也斗投手(23)が、自身の現状を掘り下げるインタビューを行い、今シーズンの意気込みを語ったプロ入り1年目となる昨季、彼は9月に初勝利を挙げ、さらに今年3月にはオランダ代表との強化試合で「侍ジャパン」にも選出されるなど、才能を発揮してきた
しかし、期待されながらも今季はなかなか思うような結果が出せず、2軍からスタートすることになった
苦しい開幕、技術とメンタルの課題
常広は、開幕を2軍で迎え、初期の6試合でクオリティースタートをクリアできずに苦しんでいたクオリティースタートとは、投手が6回以上投げ、自責点を3点以下に抑えることを指し、投手の安定性を測る重要な指標となる
「1イニングで大量失点することが最近の課題でした
メンタル面が起因することも多く、気持ちが揺れると失点が増えてしまう」と常広は振り返った
春季キャンプでは1軍での訓練を終えており、オープン戦ではローテーション入りが期待されていたが、初戦から続く厳しい状況が続いている
意識の変化と「ぼちぼち」の精神
しかし、ある日、3軍の投手育成強化担当コーチから「ぼちぼち良かった」という励ましの言葉を受け、心境に変化が生まれた「今は点を取られても、1点に抑えることに集中するように努めています」と常広は語る
完璧主義から脱却し、現在できる最高の結果を目指すことが重要だと感じるようになった
着実な改善と将来への期待
最近の3試合では計15回を投げて4失点と安定した結果を残し、これを維持していくことが課題だと強調する投球フォームも改良を重ねており、「特に右膝と股関節の使い方を意識し、身体全体の連動性を大切にしています」と分析する
22日には1軍練習に参加し、新井監督からも「良い投球を続けてほしい」との期待を寄せられた
今後のウエスタン・リーグでの投球に向け、「1軍に呼ばれた際には良い結果が出せるよう、2軍でしっかり仕事をする」と意気込みを新たにした
常広投手の意識改革やメンタル面の改善に対する姿勢は、プロ選手としての成長の一環である。運動能力だけでなく、心の強さも求められるスポーツ界において、常広選手の姿勢は多くの若手選手にとって良い見本となるだろう。
キーワード解説
- クオリティースタートとは?
- メンタル面とは?
- 脱・完璧主義とは?

