阪神・村上が“チェンジアップ”で先発、落ち球のキレが復活

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阪神タイガースのエースピッチャー村上が、27日のヤクルト戦に向けて、今季の投球フォームの改善が大きな効果を生んでいることを報告しました

特に、彼の得意とする「チェンジアップ」に対するアプローチが変わったことで、今まで以上にキレのある落ち球を持つようになったといいます

村上は今季、リリースポイントの手首の角度を意識的に外側に寝かせることで、投球の安定性を高めています

これにより、両リーグ最多タイの7勝を上げ、69奪三振のうち22個をこの「チェンジアップ」で奪いました

特に興味深い点は、彼の奪空振り率が25.5%と昨年の20.8%から大幅に改善し、一昨年の最優秀選手(MVP)を獲得した時の水準(26.1%)に迫る精度を誇ることです

村上はこの球を「チェンジアップ」と称していますが、一般的にはフォークボールとして知られています

フォークボールは、ボールを急激に落とすことで打者を翻弄する技術ですが、村上はそれを「落ちなくてもいい」と自分に言い聞かせることで、逆に効果的に落ちるようになったと説明しています

これは投手にとって重要な心構えであり、過度なプレッシャーを減らすための妙策と言えるでしょう

村上がこの名称を変更したのは2023年の開幕前からで、それ以前は思うように投げられず、2軍に留まっていたこともありました

しかし、名前を変えたことが吉と出て、好調を持続しています

今ではこの「チェンジアップ」を決め球の一つとし、エースピッチャーとしての責務を果たしています

リーグ戦が再開されるこの日は、甲子園球場で汗を流した村上

彼は神宮球場ではプロ通算3戦3勝という得意な球場での登板を控えています

「良いイメージを持って上がれると思いますが、油断せずに気を引き締めたい」と語り、再び必殺の“チェンジアップ”で燕打線をねじ伏せる様子を楽しみにしています

村上選手の新しいアプローチや精神的な工夫が、投球に与える影響について興味深く感じます。自分自身の心の持ち方を変えるだけで、投球の結果が大きく変わることを示しています。このような選手の成長を見ると、プロ野球の奥深さを感じずにはいられません。
キーワード解説

  • チェンジアップとは?:投球の一種で、急激な落差を持つストレートや球種と比べると、変化が少ないが打者がタイミングを外されることで効果を持つ球種の一つです。
  • 奪三振:投手が打者を三振に仕留めることを指し、特に選手やチームの投球能力の指標とされています。
  • 奪空振り率:投手が投じた球に対し、打者が空振りする割合のことを指し、投手の球の威力や落ち方を示す重要な指標です。

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