阪神6―0ヤクルト
2025年6月30日、東京都心が30度を超えるうだるような暑さの中、阪神の投手・伊藤将が見事な完封勝利を収めたこの日は121球を投げきり、2023年8月以来の快挙達成
試合後、伊藤は涼しげな表情で「ほっとしました」と語った
低めをしっかり攻める
伊藤は試合前に「神宮は本塁打が入りやすい低めに丁寧に投げられたら」との意気込みを示していた
その言葉通り、彼は丹念に低めの投球を続けた
1回には安打と四球でピンチを迎えたものの、冷静にけん制で一塁走者のオスナを刺し、ここから流れを引き寄せた
以降、走者を許したのは2四球のみで、ほぼ完璧な投球内容だった
直球にこだわった投球術
昨シーズンは自己最低の4勝を記録し、今季を二軍で迎えた伊藤は、自身が直面した危機感を糧に「ストレートあっての変化球」と直球の強さを重視した阪神打線が右打者9人を並べる中、140キロ台前半の直球で相手を圧倒し、高津監督も「技術勝負
あちらが上だったということ」と脱帽するほどだった
「チャレンジする気持ち」を持って
2勝目を挙げた伊藤は「自分はまだスタートしたばかりチャレンジする気持ちで、1年間投げたい」と語った
まだ自信を完全に取り戻せていないかもしれないが、「完全復活」を感じさせる投球だった
阪神・藤川監督の評価
藤川監督は試合後、伊藤の投球について「伊藤将がよかったですね苦しいところから帰ってきているので、おごらず、ひるまず
それに尽きる」と称賛の言葉を送った
今回の伊藤将選手の完封勝利は、彼が直面していた多くの困難を乗り越え、投球における復活を象徴するものと言えます。藤川監督からも高い評価を得ており、今後の活躍が非常に楽しみです。投手としての立ち直りは、チームにとっても大きな力になるでしょう。
キーワード解説
- 完封勝利とは? 試合中に相手チームを1点も取らせずに試合を終えることを指します。この状態は特にピッチャーにとって大きな成果であり、彼の投球力が高いことを証明します。
- 直球とは? ピッチャーが投げるボールの中で、変化しないまっすぐなボールを指します。このボールは速さや力強さが求められ、投手の腕力や技術が試される重要な要素です。
- 二軍とは? プロ野球チームが持つ下部リーグを指し、選手たちが試合経験を積んだり、調整を行ったりする場所です。一軍と呼ばれるメインのチームでプレーする前の試練の場となります。

