DeNAの井上絢登選手がプロ初ホームランを記録し、チームの勝利に大きく貢献した
この試合は特にドラマチックで、井上選手は初回2死満塁で中日・高橋宏投手のスプリットをとらえ、右中間席に運ぶ満塁本塁打を放った
この満塁本塁打は、井上選手のプロ1号であるだけでなく、球団史上、19年の楠本選手以来となる快挙であり、満塁の場面で本塁打を打ったのはチームの6人目(外国人選手を含む)にあたる
井上選手はベースを回る際に右腕を突き上げ、得点というチームのチャンスをきっかけに「先輩たちがつないでくれたチャンスなので、思い切ってスイングしました」と語り、心のこもった喜びを表現した
彼の性格は非常にユニークで、同僚からは「宇宙人のようだ」と形容されることも
そして愛称は「うちゅう」
チームメイトたちは、井上選手の天然さに驚いているとのことで、森敬選手は「試合前にベンチ前で素振りをする際、1人だけどんどん前に出ていく」とコメントしている
ヒーローインタビューでは「うちゅう~」と声をかける姿で観客を楽しませた
しかし、井上選手の道のりは決して平坦ではなかった
独立リーグに所属していた際には、食費が1日1,000円という厳しい状況で、2年連続で本塁打王と打点王に輝くことでNPBへの道を切り開いた
彼は「今年はラストチャンス」と覚悟を決め、三浦監督からの昇格とスタメン起用の知らせに応えた
プロ初本塁打が逆転のグランドスラムとなった満塁本塁打は、まさに圧巻の一撃だった
◆井上絢登(いのうえ・けんと)2000年2月23日生まれ、福岡県出身
25歳
久留米商から福岡大学に進学し、4年時には全日本大学選手権で4強入りを果たした
「福岡のギータ」と呼ばれるほどの打撃力を誇り、2022年に四国イル・徳島に入り、通算27本塁打、80打点を記録
22、23年には連続で打点王と本塁打王を獲得し、2023年にドラフト6位でDeNAに入団した
愛称は「ハマのケンティー」
身長178センチ、体重90キロ、右投左打
推定年俸900万円
井上選手の満塁本塁打は、彼の努力と才能が実を結んだ瞬間でした。特に、苦労を乗り越えた選手がこのように大きな舞台で華々しく活躍する姿に、多くの人が感動を覚えたことでしょう。彼の独特なキャラクターも相まって、今後の活躍に期待が高まります。
キーワード解説
- 満塁本塁打とは?:野球における満塁本塁打は、2死で出塁した4人の選手が塁上にいる状態で打たれた本塁打のこと。これにより、1本の打球で最大4点の得点を奪うことができ、チームにとって大きな得点源となる。
- プロ初ホームランとは?:プロ初ホームランは、選手がプロキャリアの中で初めて打つ本塁打のこと。これは選手にとって非常に特別な瞬間であり、成功を象徴する重要な出来事である。
- スプリットとは?:スプリットは、投手が投げる変化球の一種で、ボールがリリースされてから一定の距離を進むと急激に落ちる特徴がある。この球を打つことは非常に難しい。

