ソフトバンクはこの試合まで3試合連続で完封負けを喫しており、9日のオリックス戦以降、3回以降の得点がありませんでした
このままでは打線の不調が深刻とされていましたが、この日は序盤から打線が活発でした
2回には、山本恵大選手と谷川原健太選手が連続ヒットを放ち、川瀬晃選手のタイムリーによって3連打で35イニングぶりの得点を挙げました
さらに試合中盤には、ダウンズ選手が2打席連続でタイムリー3ベースを記録し、ソフトバンクは6回までに5得点を獲得
これにより試合のペースを握りました
ソフトバンクの先発投手は今季初登板となる19歳の前田悠伍投手です
前田投手は今季2軍で防御率1.07を記録しており、その力を1軍のマウンドでも発揮しました
5回終了時点で楽天打線に2塁すら踏ませぬ圧巻の投球を展開していました
しかし、6回には連打を浴びてノーアウト1、2塁のピンチを迎えます
その際、打席にはパ・リーグの首位打者、村林一輝選手が立ちましたが、打球はサードゴロとなり、3塁でフォースアウトした後、ボールが2塁、1塁と転送され、なんとトリプルプレーが成立
これにより、最大のピンチを切り抜け、勝ち投手の権利を得ることができました
ソフトバンクは7回以降、継投で楽天の反撃を防ぎましたが、9回には継投した杉山一樹投手が2者連続ヒットやデッドボールで満塁のピンチを継続
その後、メジャーリーグのア・リーグでホームラン王に輝いたボイト選手にタイムリーヒットを打たれ、続く鈴木大地選手には押し出しのデッドボールが与えられ、宗山塁選手の犠牲フライで2点差に追い上げられました
最終的に2アウト1、3塁の局面で、辰己涼介選手をフォークで空振り三振に打ち取り、ソフトバンクは4試合ぶりに勝利を収めました
この勝利により、前田投手もプロ初勝利を手にしました
彼の投球内容は6回81球で、被安打4、与四球1、2奪三振、無失点という素晴らしいものでした
今回の試合では、ソフトバンクが久しぶりに打線の活力を見せ、前田投手も素晴らしいピッチングを披露しました。若手選手の成長が、チーム全体に良い影響を与えていることを実感させられました。特に前田選手のプロ初勝利は、選手本人にとっても大きな自信になるでしょう。
キーワード解説
- タイムリーとは?:点を取るために、打者が満塁の状況でヒットを打つことを指します。
- トリプルプレーとは?:相手チームの攻撃時に、同時に3つのアウトを記録するプレーを言います。
- 防御率とは?:投手が与えた自責点を基に算出される数字で、投手の成績を評価する際の重要な指標です。

