強豪校の常葉大菊川との対戦で先発した内藤は、4回0/3を投げ、6安打と4四死球で6失点を喫しマウンドを降りた
試合は、内藤が2回に3点を失ったものの、その後の3回と4回は無失点に抑え、投球内容には持ち直しの兆しが見えた
しかし5回となり、先頭打者に四球を与えた後、連続して2本のヒットを浴び、降板を余儀なくされた
それでも、彼は最後までベンチで仲間を応援し続け、プロとしての自覚を見せた
試合後、内藤は「自分が打たれてチームが負けたので、やりきれない気持ち」と語り、悔しさを隠さなかった
彼は普段は打たせて取る投球術を駆使する184センチの左腕で、最高143キロを記録する直球を持ち味とするが、この日は136キロにとどまり、力を充分に発揮できなかった
長田仁志監督は「今できることを精いっぱいやってくれた」と称え、試合の最後に得点を許したことを悔やみつつ、「尻上がりに良くなっていた
いいボールを投げていた」と評価した
内藤は今春の静岡県大会での焼津中央戦で8回19奪三振の快投を披露し、一躍注目を集めていた
しかし、その後は背中の違和感から離脱し、復帰を果たしたのは大会直前となった
6月21日の県大会組み合わせ抽選で、常葉大菊川との対戦が決まった際には、「投げるなら自分しかいない」とエースとしての覚悟を見せていた
この日の試合には巨人とソフトバンクのスカウトも視察に訪れ、ソフトバンク・宮田善久スカウトは「将来性がある」と評価
今後の進路について内藤は「周りと相談します」と答え、大学進学かプロ志望かの選択に慎重な姿勢を見せた
内藤優央選手の試合を通じて、彼の持つ才能や精神力がいかに重要であるか再確認されました。彼は試合後も仲間を支え続け、潔く自らの力不足を認める姿勢が印象的でした。これからの進路選択において、彼が新たな道を切り拓く姿が楽しみです。
キーワード解説
- 甲子園とは？：甲子園は、毎年夏に行われる全国高校野球選手権大会の舞台であり、全国の高校が競い合う重要なイベントです。
- 直球とは？：直球は、投手が最も基本的に投げる球種で、バッターに対して真っ直ぐ投げるボールのことを指します。
- 奪三振とは？：奪三振は、投手が打者を三振に打ち取ることを意味し、投手の力を示す重要な指標です。
