藤浪晋太郎、DeNAに復帰 – MLBでの厳しい挑戦を終えて

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藤浪晋太郎、DeNAへの入団が決定 – MLBでの挑戦にピリオド

株式会社DeNAは2025年7月16日、藤浪晋太郎投手の獲得を公式に発表した

藤浪の背番号は「27」となる

彼は2022年オフにメジャーリーグ(MLB)に移籍し、約2年半のアメリカでの挑戦を経て、日本のプロ野球球団に復帰することとなった

米国の移籍情報サイト「MLBトレード・ルーマーズ」は、藤浪の復帰を受けて彼のキャリアを振り返り、「持ち球を制御できなかった」という分析を行っている

藤浪は2012年のドラフトで阪神タイガースに1位指名で入団し、2022年までの10年間で189試合に登板

この期間に57勝54敗、11ホールド、防御率3.41という成績を残した

MLBへの移籍はポスティングシステムを利用したもので、藤浪はアスレチックスと契約

契約金は325万ドル(約4億8400万円)であった

しかし、初めから先発ローテーションの一員として期待されていたものの、大きな苦戦を強いられ、すぐにブルペンに配置転換されることとなった

その後、救援投手として徐々に実力を発揮し、トレードでオリオールズに移籍

しかし、彼の成績は厳しく、計64試合に登板し、7勝8敗、2セーブ、5ホールド、防御率は7.18であった

2024年にはメッツと契約を交わすも、開幕前にマイナーリーグに降格し、メジャー昇格はならなかった

その後、プエルトリコの冬季リーグでもプレーし、2025年シーズンはマリナーズとマイナー契約を結んでいた

MLB復帰を目指していた藤浪だったが、春季キャンプでの結果が芳しくなく、3Aでの開幕を余儀なくされた

そして、21試合に登板した結果は2勝1敗、4ホールド、防御率5.79と振るわず、6月17日にタコマを退団することが決定した

DeNAへの入団が決定すると、MLBトレード・ルーマーズは藤浪のキャリアを締めくくり、2.5シーズンのMLB生活に終止符を打ったとまとめている

また、藤浪は「90マイル後半(約145キロ)の速球を持ちながらも、持ち球を制御する能力に欠けていた」と指摘され、日本時代からの課題がキャリアに悪影響を与えたと考察されている

藤浪晋太郎選手がDeNAに復帰することは、彼のキャリアにとって重要な転機である。MLBでの経験を活かし、新たな挑戦をすることが期待されるが、アメリカでの課題にどう向き合うのかも注目される。
キーワード解説

  • MLBとは?メジャーリーグベースボールの略称で、アメリカとカナダで開催されるプロ野球リーグのこと。
  • ドラフトとは?プロ野球チームが新たな選手を獲得するために行う選手選択の制度。
  • ポスティングシステムとは?日本のプロ野球選手がメジャーリーグのチームに移籍する際の手続きで、チームが選手をメジャーリーグに入れることを許可する方法。

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