オリックス・バファローズ、王座奪還に向けた中継ぎ陣の展望

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2年ぶりの王座奪還を目指すオリックス・バファローズ

2018年に最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得し、2022年に現役を退いてからは野球解説者として活躍する近藤一樹氏に、今季のチームの展望を聞いた

オリックスは、チーム打率が2割6分3厘と12球団で頭一つ抜けた打撃力を見せる一方で、リリーフ防御率は11位と中継ぎ陣の苦戦が目立つ

近藤氏は、その原因を昨シーズン中盤からの不調やケガに求めていると述べた

中継ぎ陣の苦戦とその原因

近藤氏は、「昨季中盤からの不調やケガの影響のシワ寄せが今季の中継ぎの苦戦として現れているのでは」と指摘

特に今季は、中継ぎ陣にはハードな局面で回ってくることが多い印象があると語る

この状況は、選手選考において2軍を含めた人選に難しさがあることを示唆している

勝利の方程式と“7回の男”の重要性

8回のペルドモ、抑えのマチャドと勝利の方程式が構築されつつある中、近藤氏は、中継ぎ陣に求められるものについて「今のチーム運営には“7回の男”が求められている」と述べた

7回は、どんな投手にとっても最も辛い場面であり、多様な役割が求められる位置でのプレイが必要とされる

中継ぎ投手の多様な役割

中継ぎ投手には、「疲れが影響し始める先発投手の救援」や「試合の流れを変えて逆転を狙う」、そして「うまく抑えてリードを保つ」といった多様な役割が求められる

さらに、ピンチをしのげる基本的な投手能力や回またぎができるタフさも必要である

これらが、先発投手にとっての安心材料となることも大きな要素である

改善するリリーフ陣の防御率
7月に入ると、リリーフ陣の防御率に改善の兆しが見える

近藤氏は、岩嵜選手の加入が大きな要因であると強調

セ・リーグでの経験を活かし、「いかにフライを打たせないか」が求められるリーグでの戦いにおいて、彼が“7回の男”として活躍することに期待が寄せられている

オリックス・バファローズの中継ぎ陣の現状は厳しく、安定したピッチャーが不足している様子が見受けられます。しかし、近藤氏が指摘するように、“7回の男”が生まれることで中継ぎ陣に新たな活力が加わる可能性があるため、今後の選手育成と戦術が鍵を握っていると感じました。
キーワード解説

  • 中継ぎとは?:中継ぎとは、試合の途中で先発投手に代わって登板する投手のことです。試合の流れを左右する重要な役割を担っており、特に得点差が接近している場面での活躍が求められます。
  • 防御率とは?:防御率とは、投手が与えた失点の数を基に算出される指標で、低いほど投手の成績が良いとされます。リリーフ投手にとって重要な数値です。
  • 勝利の方程式とは?:勝利の方程式とは、試合の勝利を確実にするために組まれた投手の登板ルートのことを指します。普段は8回を任される投手と、9回を任される抑えの投手が含まれます。

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