巨人の阿部監督は、「長いシーズン、追うよりも追われる方がきつい」と語り、選手時代の経験からその難しさを身をもって理解しています
特に、選手として迎えた現役最後のシーズンであった2019年には、巨人が首位をキープするも、後から追い上げるチームに多大なプレッシャーを受けました
「多少、安心しているところもあった」と振り返り、追われる苦しさを実感したことを明かしました
その結果、8月には他チームとの点差が0.5ゲームまで縮まり、チーム全体に焦りが生まれました
しかし、苦しい展開を乗り越え最終的にはリーグ優勝を果たしました
この経験を基に、現在のチーム事情をしっかりと把握する阿部監督は、今季、首位の阪神と最大で10ゲーム差をつけられている状況を分析しています
このペナントレースにおいて、2位以下のチームは全て負け越しており、阪神が独走する異例の事態に直面しています
それでも、阿部監督は球史に残る大逆転劇を実現させた実績があるため、楽観的な姿勢を崩していません
「勝って、勝って選手たちを乗せていくのが、私たち首脳陣の役目だ」とし、2位以下のチームが阪神にプレッシャーをかけることも重要であると強調しました
公式戦が再開する26日、巨人は残り54試合を控えています
阿部監督は「こちらは必死に追うだけ」と語り、逆転優勝に向けた道筋を明確に描いているようです
過去の実体験を基に、決して逆転を諦めない姿勢が窺えます
(平山一有)阿部監督の言葉から、追う側と追われる側の心理的な違いが名言として浮かび上がります。選手にとって、勝利への焦りや悩みがどのように影響するかを理解することが重要でしょう。また、逆転劇の経験を持つ阿部監督が示す希望は、チームの士気を上げる手段ともなっています。
キーワード解説
- 追う側とは?:シーズン中で他のチームを追いかける立場にあることを指し、プレッシャーがかかる状況を示します。
- 逆転優勝とは?:シーズンの初めにリードされているチームが、最終的に勝ちあがることを指します。
- プレッシャーとは?:強い緊張感や心理的な圧力を感じることを指し、結果に対する期待や不安から生じます。

