岸田行倫選手、両打席で活躍も投手陣に課題残る試合展開

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
◆JERA セ・リーグ 広島5―6巨人(27日・マツダスタジアム) 広島の岸田行倫選手が、試合を通じて印象的なパフォーマンスを見せた

最初の打席では外角に投じた真っすぐに空振り三振を喫したものの、その後は持ち味を発揮

3回には2点二塁打を記録し、続く5回では左中間に3号ソロ本塁打を放った

岸田選手の成功の背景には、狙い球をしっかり決め、それを変えない強い意志がある

試合中も追い込まれても、狙い球が来るまでしぶとく粘り、結果を出す姿勢は大いに評価される

一方、試合の勝敗を左右した要素として投手陣のリードに課題が浮き彫りとなった

先発の赤星選手は、5回に急激に崩れ、その原因としてフォークの投げ過ぎが指摘されている

彼が投げた88球の中で、フォークは実に26球を占め、これはおおよそ3割に相当する

過剰なフォークの使用が、相手バッターに的を絞らせてしまう結果につながったとみられる

特に、満塁の局面で大盛選手に三塁打を浴びたシーンでは、バッターがフォークを警戒していたことを考えると、よりリードの工夫が求められる

さらにインサイドや外角にボールを構えるキャッチングも批判され、投手が本来持つ「良い所に投げたい」という本能を妨げているとの指摘があった

堀内恒夫氏は、投手にもっと安全なサインを与えるべきと提言し、全体的なリードの見直しを促している

この試合は、岸田行倫選手の活躍が光った一方で、投手陣のリードにさまざまな課題が見えてきた。岸田選手のしぶとい打撃は頼もしいが、赤星選手の投手リードには改善の余地があることが明らかになった。いかにして投手をサポートするかが、今後の試合に大きな影響を与えるだろう。
キーワード解説

  • 岸田行倫とは?:広島東洋カープの捕手で、卓越した打撃センスを持ち、試合の流れを左右する選手として注目されている。
  • フォークとは?:投手が投げる球種の一つで、ボールが急に落ちる特性を持つ。バッターには難しい球で、空振りを誘えることが魅力だが、多用しすぎると逆に打たれてしまう危険性がある。
  • 二塁打とは?:バッターが一塁から二塁まで達するヒットのこと。得点圏に走者を進める重要なヒットであり、状況によって試合の流れを変えることもある。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。