ヤクルト、青柳晃洋投手と契約を発表—再生への期待高まる

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東京ヤクルトスワローズは7月30日、元阪神タイガースの青柳晃洋投手(31)と、米大リーグ・フィラデルフィア・フィリーズ傘下のマイナーリーグ2AAレディングから自由契約になったことを受け、記者会見を行うことを発表した

この日をもって青柳選手が「ツバメ」の一員として正式に誕生する

今シーズン、ヤクルトは厳しい戦績を強いられており、現在は両リーグワーストとなる19の借金を抱え、最下位に喘いでいる

そのため、青柳選手はチームにとって緊急補強として期待されている

青柳選手は昨シーズン終了後、ポスティングシステムを利用しメジャーリーグへの挑戦を試みたが、結局メジャーでの登板は実現しなかった

今年度は主にリリーフで活動をし、6月にはマイナー2Aで先発として4試合に登板

結果は1勝2敗、防御率6.91と振るわなかった

特に、マイナーでの33回2/3の投球中に45四死球を与えるなど、制球面で課題を残している

青柳選手は34歳というベテランにあたるため、NPB(日本プロ野球)とは異なるボールの影響もあり、再調整が可能と見込まれている

加えて、彼は先発とリリーフ両方での経験があり、チームへの貢献が期待されている

現在のヤクルトは、投手陣が安定を欠く中でのフル回転を強いられている

特に、守護神の石山選手が上半身コンディションの不良で離脱している影響で、リリーフ陣にも疲労が蓄積している

青柳選手が先発登板において、6日間隔での登板をこなせるタフな右腕であるため、イニングを稼ぐことができる特長も持っている

青柳選手は、NPBで通算61勝を挙げており、21年と22年には連続で最多勝及び最高勝率を記録し、22年には最優秀防御率の3冠に輝いた実績がある

しかし、ここ2年間の成績不振には不安要素が付きまとうものの、ヤクルトは彼の経験と日本での実績を重視し、獲得を決断したと考えられる

かつて阪神のエースとして活躍した青柳選手が、再び輝きを取り戻せるのか

今季は最長で7連勝中ではあるが、最下位からの逆襲を目指す「ツバメ軍団」にとって、青柳選手の存在は大きな希望となる

ヤクルトが青柳晃洋選手を獲得したニュースは、大きな意味を持つ。選手としての経験を重視し、今の劣悪な投手陣を立て直すための施策として期待される一方で、青柳選手自身の復活がどれだけ実現できるかも注目だ。特に制球力を再調整し、NPBに戻って自らの力を取り戻せるかが鍵となる。
キーワード解説

  • 青柳晃洋とは?:元阪神タイガースの投手であり、近年はメジャーリーグへの挑戦を経験するものの、日本に戻りヤクルトで活躍を目指す選手。
  • ポスティングシステムとは?:日本のプロ野球選手がメジャーリーグのチームと契約するための制度で、これを利用することで選手は自由に海外移籍をすることが可能になる。
  • リリーフとは?:試合中に先発投手に代わって登板する投手のことで、主に試合終盤の重要な局面で投球する役割を持つ。
  • 防御率とは?:投手の成績を示す指標の一つで、自身が投げたイニングに対して与えた得点の割合を示す。数字が低いほど成績が良い。

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