試合の中で特に注目されたのは、育成から支配下選手に登録されたばかりの吉川悠斗投手(20)がマウンドに上がったことである
埼玉県出身の吉川は、浦和麗明高から2022年の育成ドラフト1位でロッテに入団し、この日がプロ初の登板となった
初登板の試合内容
吉川投手は4回を投げ、1安打3奪三振、5四死球で3失点という結果だった4回表、0-8の状況で2番手としてマウンドに立ち、先頭打者の渡部聖選手に対してストレートの四球を与えてしまった
その後、難を逃れたかに見えたが、6番のデービス選手に133キロのカットボールを捉えられ、中堅左に2ランホームランを打たれた
緊張感の中での投球
試合後、吉川は「やっぱり緊張もあった自分の本来の感覚が分からなくなっていた」と話し、両親が観戦に訪れたことも影響したと振り返った
新たに背番号「91」に変更されたが、ユニフォームが間に合わず、育成時代の「127」を着用した
次回への意気込み
5回も続投したが、連続四死球で1死一、三塁とされ、その後長谷川選手に犠牲フライで1点を追加されてしまったそれでも6回と7回は無失点で切り抜け、7回には3者凡退を達成し、2奪三振を記録した
吉川は「(最後の回が)2軍でやってきたこと」と自信を見せ、次回に向けて「自分の持ち味は真っすぐ
ゾーンで勝負できるようにやっていきたい」と力強く語った
吉川投手のプロ初登板は、彼にとって貴重な経験となった。特に4回の投球内容には波があったが、結果を詳細に分析し、次回に向けて成長を目指す姿勢に期待が寄せられる。支配下選手としてこれからの活躍に注目が集まる。
キーワード解説
- 支配下選手契約とは?:選手が育成契約から正式なプロ契約に移行することを指します。
- 奪三振とは?:投手が打者を三振させた回数のことで、投手の能力を示す重要な指標となります。
- カットボールとは?:直球に似た軌道で、わずかに横に曲がる球種のことで、打者が捉えるのが難しいボールです。

