彼は走者を背負いながらも、最速151キロの直球を駆使し、6回を投げて5安打1失点という素晴らしい成績を収めた
これにより、広島は約1カ月ぶりの連勝を果たし、8月を白星スタートで切ることができた
高投手のプロ初勝利の背景には、泥臭いまでの「学び」の姿勢があった
昨年2月、大野練習場での新人合同自主トレ期間中、高は来日1年目の新助っ人であるハーン投手に会い、「スライダーの投げ方を教えてください」と懇願した
この真剣な姿勢にハーンも快く応じ、握り方やリリースの感覚などを丁寧に指導したという
さらにシーズン中には、昨季在籍していたナックルボーラーの坂田選手からナックルの握りを伝授され、ひそかに練習を重ねていたが、試合で使用できるレベルには至らなかった
それでも、この過程が彼の成長において大きな財産となっている
高投手は「まずは何でもやってみることが大事
僕はプライドがないので、全てが勉強です」と語る
積極的に技術を盗む姿勢や、失敗を恐れず挑戦する精神が、初勝利へとつながったことは疑いようがない
今後の発展が期待される左腕投手、高太一の今後の成長が非常に楽しみである
高太一選手の初勝利は、彼の成長過程を象徴するものであり、チーム全体にとっても大きな自信となるでしょう。新たな技術を吸収し続ける姿勢は、若手選手が今後どんな選手へと成長するのかを考えると、非常に楽しみな要素です。プロスポーツ界では、技術の向上だけでなく、学ぶ姿勢が重要であることを再認識させてくれました。
キーワード解説
- 高太一とは？広島カープの大卒2年目の投手で、プロ初先発を果たし初勝利を挙げた選手。
- ハーンとは？広島カープに在籍する新助っ人投手で、高太一選手にスライダーの投げ方を指導した。
- 坂田とは？昨季まで広島に在籍していたナックルボーラーで、高太一選手にナックルの握りを伝授した選手。
- ナックルボーラーとは？投球の際にナックルボールを使用する投手のことで、通常のストレートとは異なる投げ方を持つ。
- スライダーとは？球種の一つで、野球ではスライドするように曲がる球を指し、打者を翻弄するために使用される。
