セ・リーグ、2027年度よりDH制導入を決定

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 2025年8月4日、セ・リーグは東京都内で理事会を開催し、2027年シーズンからの指名打者制度(以下、DH制)の導入を正式に決定した

この決定は、アマチュア野球界の動向を注視する時間を経て、実施される運びとなり、各球団による賛同が得られたことが背景にある

 発表に際し、広島東洋カープの鈴木清明球団本部長は、日本高等学校野球連盟が1日に2026年度からDH制を採用することを決めたことが、特に影響を与えたと説明した

「アマチュア球界の動きを我々も注視してきた

高校野球でDH制が採用されることは、我々にとって大きなインパクトがあった」と語った

 また、大学野球界でもDH制が浸透し、さらにメジャーリーグベースボール(MLB)やワールド・ベースボール・クラシック(WBC)、プレミア12でもこの制度が採用されていることから、セ・リーグだけがDH制を持たない状況はもはや受け入れがたいものと捉えられた

これが、導入決定の大きな要因となったことは間違いない

 鈴木本部長は「この決定については全会一致である」と強調し、阪神タイガースの嶌村球団本部長も「我々は同じ思いで団結してやっていく

昨今の潮流に合わせた新たなセ・リーグをファンの皆さんにお見せしていく」との意気込みを示した

今回のセ・リーグのDH制導入決定は、時代の流れを反映した重要な変革といえるでしょう。アマチュア野球界との整合性を保つことで、ファンがより楽しめる野球が実現することが期待されます。新しいセ・リーグのスタイルにより、これまでとは異なる戦術が生まれる可能性があります。
キーワード解説

  • 指名打者制度とは?野球において、指名打者制度(DH制)とは、ピッチャーが打席に立つ代わりに別の選手が打席に立つことを許可するルールです。この制度により、ピッチャーは投球に専念でき、打撃力が向上します。
  • 全会一致とは?組織内の決定が全てのメンバーによって賛成されることを指します。全会一致での決定は、メンバー全員の合意が得られた証拠であり、団結力の象徴とされます。

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