前田健太、脱力投法で復活の兆し!MLB10年目の試練と成長

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前田健太投手が8月3日(日本時間4日)、ニューヨークヤンキースとマイナー契約を締結したことが発表された

MLBでの10年目を迎える前田は、今シーズン数々の試行錯誤を経て、自身のピッチングスタイルを見直す必要に迫られていた

今年のシーズンは、5月にデトロイトタイガースから事実上戦力外通告を受け、その後シカゴカブスとマイナー契約を結んでいた

しかし、7月2日には契約を破棄し自由契約となり、再び挑戦の舞台に立つことを決意した

脱力投法の効果

カブスでの開幕当初はリリーフとして起用されていたが、短いイニングで全力を出さなければならない状況では、どうしても力が入ってしまい、思うような投球ができなかった

そこで、マイナー降格後は先発登板が続き、結果として自然に力みから解放されることができた

6月4日のオマハ戦では、体を縦に使う意識を持ちながら“脱力投法”に挑み、驚くべき結果を得た

前田は「本当にめっちゃゆっくり投げたんですよ」と語り、85マイル(約137km)を投げた感覚で91マイル(約146km)が出て驚いたという

彼はこの体験から、力の入れ方が非常に重要であると再認識した

「ゼロヒャク」との再会

マイナー契約後は段階的に球数を増やし、90球を目安にピッチングを再構築した

カブスをオプトアウトする前まで7度の先発登板を果たし、いずれも5イニング以上を投げるという成果を上げた

この中で、彼の中に蘇ったのが若かりし頃からの「ゼロヒャク」という感覚であった

「ゼロヒャク」とは、前田が21歳の頃に感じた独特の投球感覚である

この用語は、彼が初めて開幕投手として圧巻の投球を披露した際の経験から生まれた

2010年4月8日のヤクルト戦では、145km/hのストレートで勝利を収め、彼の投手キャリアの基礎を築いた

前田健太選手の今回のニュースは、彼が長年にわたり培ってきた経験と技術の融合を示しています。脱力投法という新たなアプローチを取り入れることで、再び輝きを取り戻した前田選手の姿勢は、多くの選手にとって勇気となるでしょう。選手としての成熟度を感じさせる内容であり、今後の成長が楽しみです。
キーワード解説

  • 脱力投法とは?:力を入れずにリラックスした状態で投球する方法で、力んだ状態での投球に比べてより自然な動きで球を投げられます。
  • オプトアウトとは?:契約から一定期間内に契約を強制的に解除できる権利のことで、選手が自らチャンスを求めて契約を変更する手続きを指します。
  • リリーフとは?:試合中に先発投手の後を受けて投げるピッチャーのこと。先発投手が打たれた場合や代替が必要な際に登板します。
  • 先発登板とは?:試合の最初から出てくる投手のことで、試合の流れや勝敗に直接影響を与える重要な役割を担います。

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