呉昇桓が現役引退、歴代最多セーブに輝いたクローザーの軌跡

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阪神タイガースや韓国プロ野球のサムスン・ライオンズなどでクローザーとして素晴らしい活躍をした呉昇桓(オ・スンファン)投手(43)が、今季限りで現役を引退することが明らかになりました

サムスンが6日に発表したこのニュースは、ファンにとって大きな衝撃となるでしょう

呉昇桓はこれまでのキャリアの中で、多くのリーグで活躍し、「さまざまな試合で投げることができて幸せだった」と述べています

その成績は特筆に値し、阪神に在籍した2014年と2015年の2年間で計80セーブを挙げ、2年連続で最多セーブのタイトルを獲得しました

この際、彼はメジャーリーグ・カブスで活躍した藤川球児(現監督)の背番号「22」を引き継ぎ、ファンの記憶に強く残るプレイヤーとなりました

特に2014年にはクライマックスシリーズ全6試合に登板し、日本シリーズ進出に大きく貢献しています

さらに2015年には、外国人選手として最多タイの41セーブを記録しました

メジャーリーグへ移籍後は、カージナルスなど3球団で計42セーブを挙げましたが、2019年にサムスンに復帰

同球団での通算427セーブは韓国プロ野球史上最多の成績であり、日米韓の通算では549セーブを誇ります

呉昇桓は「沈着冷静」という異名を持ち、韓国では「石仏」と称されています

また、彼の高回転速球は「石直球」とも呼ばれ、打者にとって手強い存在でした

このたび、彼がサムスンで着用していた背番号「21」は、永久欠番として残されることが決まっています

引退後はチームに同行し「引退ツアー」の実施が計画されており、特別な「引退試合」も予定されています

ファンにとって、呉昇桓の存在がどれほど大きかったかを示す一日となることでしょう

呉昇桓選手の現役引退は、プロ野球界における一時代の終わりを意味します。彼が記録した数々のセーブは、今後も語り継がれることでしょう。ファンに愛され、歴史に名を刻んだ選手の存在は、チームやリーグにとって欠かせないものでした。引退後も彼の影響力は続くことが期待されます。
キーワード解説

  • クローザーとは?:試合の最後のイニングを守る投手のこと。特にリードしている場面で登板し、試合を締めくくる役割を担う。
  • 最多セーブとは?:シーズン中に最も多くのセーブを記録した投手に与えられるタイトル。セーブは、試合がリードの状態で投手が登板し、そのまま試合を終了させた場合に付与される。
  • 永久欠番とは?:特定の選手の背番号を、その選手が退団後も永久に使用できなくする制度。選手への敬意を表するために行われる。

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