モイネロはこの試合で日本ハム打線から13回の三振を奪い、わずか3安打に抑えました
対する日本ハムの伊藤大海投手(27)も負けじと1失点の完投で11奪三振を記録し、この試合は両投手がともに完投し、いずれも2桁の奪三振を達成するという94年以来31年ぶりの記録的な投手戦となりました
試合の決定打となったのは、ソフトバンクの近藤健介外野手(32)が放った3回の適時二塁打でした
この勝利により、ソフトバンクは4連勝を飾り、貯金を26にまで増やし、2位とのゲーム差を大きく広げることに成功しました
モイネロはこの試合で圧巻の125球を投げ、特に変化球を巧みに操ることで打者を翻弄しました
調子が良くコントロールも抜群だったと振り返り、変化球を四隅に集めることを意識して投げたと語っています
試合前には近藤選手に「2点欲しい」と援護をお願いしましたが、結果的には1点のみでの完封勝利となりました
モイネロは日本ハム戦では今季4勝を挙げ、対戦防御率は驚異の1.02を記録しています
早稲田実業高校出身で同じ左腕である王球団会長も、その投球を絶賛し、「投手のお手本」と評しました
試合中には、マウンドの土が掘れ過ぎていることに気づき、自ら対処する場面もありましたが、冷静に試合を続け、無失点で試合を終えました
また、母国キューバから家族が来日している中での投球であり、お立ち台では「1、2、3、ガンバリマショウ!」と日本語でファンを喜ばせました
これで本拠地では11連勝を記録し、チームはますます勢いを増しています
この試合は、投手陣の圧倒的な力が試合を左右したと考えられます。モイネロと伊藤の対戦は、単なるスコア以上に、プロ野球のレベルの高さを感じさせるものでした。また、両者ともにミスが少なく、冷静な判断力をもってプレイしていたことが勝因とも言えます。これからのシーズンの展開にも注目したいです。
キーワード解説
- 完封とは?完封は野球において、投手が相手チームに1点も得点を許さず試合を終えることを指します。
- 奪三振とは?奪三振は投手が打者を三振に仕留めることを意味し、試合の中での投手の力を示す重要な指標とされています。
- 対戦防御率とは?対戦防御率は特定の投手が相手チームに対してどれだけ得点を許したかを示す数値で、数字が低いほど優れた投手とされます。

