西武モンテル選手、父の戦争体験を通じて平和への思いを語る

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 戦後80年を迎える日本

そんな中、プロ野球界でもさまざまな思いが渦巻いている

また、西武ライオンズの外野手であるモンテル(本名:日隈)は、特にその思いが強い一人だ

彼の父であるフランクさんは元米兵で、イラク戦争で負傷し、その後長らく行方不明となっていた

モンテル選手は自身の成長と共に父の存在について考えるようになり、平和の重要性を痛感している

父との再会と平和への願い

 沖縄県で育ったモンテル選手は、毎年6月23日になると特別な気持ちを抱えるようになる

これは沖縄での地上戦を示す映像が学校で上映される日であり、その映像は彼にとって決して他人事ではなかった

「あんな戦争になれば、お父さんも無事では帰って来られないだろう」という思いは、彼の心に重くのしかかっていた

 2001年に発生した9・11の同時多発テロ以降、米軍内の情報の流れは特に厳しく管理されるようになり、モンテル選手は父の消息を知ることができなかった

幼い頃から父がいないのは当たり前のことだったが、大きくなるにつれて「生きているなら会いたい」という気持ちが芽生えた

兄の影響で繋がれた家族の絆

 中学時代に兄・ジュリアスがドラフトでヤクルトに指名された際、テレビ番組で父の存在が知られることになり、その後家族が再会を果たした

「生きていてくれたんだ」と思った瞬間があった

再会は5年後、自身の成人式の日だった

「ハグしたっすね」と回想するモンテル選手は、その瞬間を今でも大切にしている

父の体験から学んだ教訓

 フランクさんは、アフガニスタンとイラクで戦場に赴いた経験を持つ

モンテル選手は父が抱えた葛藤を感じ取り、「戦争は本当に、やったらダメだ」と語った父の言葉を心に刻んでいる

「何で最前線の人たちが命をムダにしなければならないのか」と、モンテル選手は苦しい思いを抱きながら、世の中で戦争が続くことに対して疑問を呈している

次世代への想い
 プロ野球選手として、平和を願うモンテル選手は「沖縄の人々や父から学んだことを、少しでも周囲の人や次の世代に伝えていけるように」と語る

その言葉には、強い使命感が込められている

この記事を通して、モンテル選手の父、フランクさんの戦争経験とそれに伴う心の葛藤が明らかになり、モンテル選手の平和を願う強い気持ちが伝わってきます。プロスポーツにおいても、選手自身が抱える背景や信念が大切にされることは重要です。彼が次の世代に教えようとしているメッセージは、非常に価値のあるものです。
キーワード解説

  • プロ野球とは?プロ野球は、日本におけるプロの野球リーグであり、高いレベルの競技が展開される。
  • 平和とは?平和は戦争や争いがない状態のことを指し、人々が安全に生活できる環境を実現する。
  • 戦争とは?戦争は国家や地域間の、武力による衝突や闘争のことを指し、多くの人命や資源が失われる。
  • ドラフトとは?ドラフトは、特定のスポーツリーグにおいて新しい選手を選び入団させるための制度のこと。

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