最近では、指導を受けた辻大雅投手（20）や高太一投手（24）が1軍での活躍を見せており、特に彼らは「野村塾」と呼ばれる強化プログラムで成果を上げている
若手の覚醒を目指す「野村塾」
「野村塾」は大野練習場のブルペンで行われ、厳しいトレーニングメニューが組まれている投手たちは地味で体力を消耗するメニューを繰り返し、肉体を鍛え上げる
野村コーチの指導哲学では、投球フォームを改善するためには、基本的な順番（動作の連続性）を意識することが重要とされる
「例えば、投げる動作を順番に分けると、始動が1、投げ終わりが5だとしたら、3だけを直そうとしても上手くはいかない
そこをしっかりと見直すことが大切です」と野村コーチは説明する
体幹を鍛える厳しいメニュー
このプログラムでは、身体の「幹」を重要視している腹部や股関節など、身体の中心部分を強化することで、安定した投球を可能にする
メニューには、ネットスローやチューブを使ったトレーニングが含まれ、時には2時間を超えることもある
選手の具体的な成長例
昨年、初めて「野村塾」で指導を受けた辻選手は、約10キロの球速アップを達成した現在は支配下登録を果たし、151キロを記録しながらデビューから4試合連続無失点という好成績を収めている
さらに、高選手にはスライダーの投げ方を伝授し、安定したフォームを築くことで、その後の好投につなげている
未来の期待される選手たち
今後は、2軍で苦しんでいた常広選手に対する指導にも期待が寄せられる野村コーチは期待感を持ちながら、彼のフォーム改善に取り組んでいる
これにより、才能あふれる若手選手たちが一層成長を遂げることが期待されている
「やっぱり自分が見た選手は気になりますね」と心境を語った野村コーチは、今日も新たな覚醒を待つ選手たちを見守っている
今回の野村祐輔コーチの取り組みは、若手選手の成長を促すための重要な試みです。厳しいトレーニングが選手たちに与える影響や、改善点を的確に指導する姿勢が感じられ、今後の成果に大いに期待が寄せられます。
キーワード解説
- 野村塾とは？：野村塾は広島カープの野村祐輔コーチが若手投手の成長を目指して行うトレーニングプログラムです。
- 体幹とは？：体幹は体の中心部分を指し、特に腹部や股関節を強化することで安定した動作をサポートします。
- スライダーとは？：スライダーは野球の投球技術の一つで、ボールが横に変化する投球方法です。
