DeNAルーキー竹田祐投手（26）が、渾身の力を指先に込めたピッチングを見せつけた
試合中の7回には、無死一塁の状況で中日の細川選手を148キロの直球で見事に空振り三振に仕留め、彼の圧倒的な存在感を示した
試合前、緊張から「ゲボ吐きそう」と周囲にこぼしていた竹田だが、その緊張感を全く感じさせない堂々としたピッチングでファンとチームメートを安心させた
90球を投げ、三塁すら踏ませずに、7回を投げ2安打無失点、6奪三振という圧巻の成績を残した
これは、球団のドラフト1位選手がプロ初登板で初勝利を挙げるのは、2006年以来19年ぶりの快挙である
竹田は、目標としていたドラフト1位での入団を果たすも、その後は出力をあげられず、特にイースタン・リーグでは初勝利を挙げるのに12試合かかるなど、理想と現実のギャップに苦しんでいた
SNSでの厳しい意見も目に入り、「かなり書かれていたと思うが、見返せれば良いなと思う
そういった人にも応援してもらえるようになりたい」と、彼のプレーの活力となった
以前は球速を意識しすぎてフォームに力みが見られたが、それを修正し、リリース時にはパワーを注ぎ込むスタイルに変化させた
この日は、最速150キロを記録し、一時は130キロ台まで落ち込んでいた直球が復活する瞬間となった
彼は、初の1軍舞台で家族が見守る中、自身も「やるべきことができて100点
8月までかかったが、やってきたことは間違いじゃなかった」と語り、遅咲きのオールドルーキーとしての本領を発揮し始めた
DeNAの三浦大輔監督は竹田について、「ストライク先行で、投手有利のカウントでほぼ勝負できたと思いますし、素晴らしかったです
言うことなしの最高のデビュー戦でした」と称賛した
今回の竹田投手の快投は、彼自身の努力と成長が結実した結果と言えます。特に、以前悩んでいたフォームを修正し、力みを抑えてピッチングに集中できたことが大きな要因です。彼がプロ初勝利を挙げたことで、多くのファンや仲間たちからの期待もより一層高まることでしょう。
キーワード解説
- ルーキーとは？新たにプロとしての契約を結んだ選手のことを指し、特にその年に初めてプロとして試合に出る選手を指します。
- ドラフトとは？プロ野球チームが新人を獲得するためのルールで、選手が自分の希望するチームに入団するための重要な仕組みです。
- 奪三振とは？投手が打者を三振に仕留めることで、投手にとって非常に名誉な成果です。
- 直球とは？速球とも呼ばれる、特にストレートのボールで、投手が最も速く投げることができる球種の一つです。
