巨人・田中将大の復帰登板から見る新たな投球スタイルの可能性

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
 8月7日に行われた東京ドームでのヤクルト戦では、巨人の田中将大投手(36)が約3ヶ月ぶりに一軍復帰を果たし、強い印象を残しました

彼は復帰後2戦連続で勝利は掴めなかったものの、低めを丁寧に突く新しい投球スタイルを確立し、強い手応えを感じているようです

果たして、この復調は本物なのでしょうか

復帰戦の投球内容

 春先とは見違えるような安定した投球が見られた田中

特にヤクルト戦では、2回裏の先頭打者・村上を直球で追い込み、最後にはスプリットで空振り三振に斬るなど、3回まで完全に相手を封じ込めました

この時の球速は春先と変わらないものの、直球や変化球を低めに、かつ両サイドにしっかりと集める精度は、以前のものとは全く異なることが明らかでした

指導者のコメント

 田中に春から投球指導をしてきた久保康生巡回投手コーチは、「上からボールを下に降ろさないと成果は出ない」と語り、そのスタイルへの適応が見えてきたことを説明しました

田中はエクササイズを通じて、自身の体の使い方を再考し、フォームを修正してきたと振り返っています

課題とその克服

 田中は今季の春以降、指導の通りにトライ&エラーを繰り返してきました

多くの経験を持つ彼でさえも、理想の投球スタイルを見つけるには時間と努力が必要だったようです

久保コーチも「彼は取り組みに対し、納得いくまでやろうという姿勢を持っている」と田中の粘り強さを評価しました

今後の展望
 日米通算200勝まであと2勝の田中

この2試合の投球が真の復調なのかは疑問が残りますが、少なくとも彼は新たな挑戦をし続けていることは確かです

「復調はまだ道半ば」と言える現状において、彼が目指す復活は新しい形に向かって進んでいることが期待されます

田中将大選手の復帰にあたり、彼の新しい投球スタイルに注目が集まっています。年齢や期間を考慮すると、彼がここまで自己改善に努めてきたことは驚異的です。これまでの軌跡を追いながら、彼が今後どう進化していくのかがファンやマスコミの関心を引き続けることでしょう。
キーワード解説

  • 投球スタイルとは?プロ野球選手の投球方法のことを指します。選手それぞれが持つ特徴的な技術やフォームを用いて、打者に挑む姿勢が評価されます。
  • スプリットとは?ピッチャーが投げる球種の一つで、ボールを指の間に挟んで投げることで、急激に落ちる特性を持つボールです。打者にとっては打ちづらい難しい球種です。
  • トライ&エラーとは?試行錯誤のことを指します。新たな方法やスタイルを試みては失敗し、その反省を次に活かして成功を目指すプロセスのことです。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。