そんな中、千葉ロッテマリーンズの吉川悠斗投手が8月21日に行われたイーグルス戦で、プロ初の先発登板を果たし見事に初勝利を収めました
試合はZOZOマリンスタジアムで行われ、吉川は5回を投げ、4失点(自責点は3)という成績でしたが、その勝利は彼にとって非常に意味のあるものでした
緊張の中での初登板
吉川選手は試合前、非常に緊張していたと振り返ります「ヤバかった」とも言うほどで、プレーボール直前のキャッチボールにおいても、心の動揺は収まらなかったようです
そんな彼に、吉井理人監督が親しく声をかけてくれました
監督は「今日は吉川の日だから
好きなようにやっていい
ただ、一つだけ約束してくれ
絶対に逃げるな、攻める気持ちを忘れないでほしい」と励ましました
この言葉が、彼の心を軽くしたと言います
初先発の成功
吉川選手は初回と2回を三者凡退に抑え、流れをつかむと、味方打線がその後を援護します育成選手からプロ入りして3年目で、この年のうちに支配下登録を目指して頑張っていた彼にとって、この勝利は自信につながりました
特に、支配下登録可能な枠が残り1つとなり、焦る気持ちもあったものの、諦めずに努力し続けてきました
そして、7月26日のイースタン・リーグで無失点の好投を見せた後、7月31日に支配下登録が発表されました
仲間たちの支え
吉川選手の初勝利には、チームメイトのサポートも大きな要素でした山口航輝選手がこの試合で3本塁打を放ち、彼の打撃が投手の心強い支えになったといいます
また、登板日ではない小島和哉投手も後輩のピッチングを見守り、チーム全体で吉川選手を支える姿が印象的でした
「ボクのピッチングを最後まで見てくださいね」と頼む吉川選手に対する、小島選手の応援が結果に結びつきました
思い出に残る一日
吉川選手のプロ初勝利は、本人にとっても、同じチームの選手たちにとっても、忘れられない思い出となりました「こんなに早く勝てるとは思わなかった
うれしい」と語る彼の笑顔が、試合の成果を物語っています
8月21日は、吉川選手にとって一生忘れられない真夏の夜となりました
吉川選手のプロ初勝利は、彼にとってもチームにとっても特別な瞬間でした。若手投手が成長し続ける姿を見ることが、ファンの期待感と希望を生んでいます。お互いのサポートが新たなスターを生むのかもしれません。
キーワード解説
- 支配下登録とは?プロ野球チームでは、選手が支配下登録されると、試合に出ることができる制度です。育成選手として契約されていた場合、通常は支配下登録される必要があります。
- ブルペンとは?試合中、投手がリラックスした状態で調整を行う場所です。ここで他の投手とともにウォームアップをしたり、次の登板に備えたりします。
- 三者凡退とは?は、1回の守備で攻撃側の選手が3人すべて打ち取られることを指し、投手にとっては効果的な投球を示す指標です。

