広島・床田が完投で今季9勝目、2桁勝利へ王手

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広島カープが8月26日に行われた巨人戦(マツダスタジアム)で4対1と勝利し、セ・リーグ4位から3位のDeNAに2ゲーム差と接近しました

この試合で広島は、相手先発の戸郷投手に対し積極的に攻め、3本の長短打と犠牲フライを絡めて早い段階で2点を取り、さらに終盤には二死から2本の適時打を放ってさらに加点しました

主に注目を集めたのは、先発の床田寛樹投手(30)です

彼は9回を投げ切り、111球を投じて無四球、6安打1失点という素晴らしい内容で、今季6度目の完投を達成しました

これにより、通算投球回数は153回2/3となり、リーグトップに立ちました

床田投手は、夏場に成績が落ち込む傾向がある中、自らの課題克服を意識しており、「デカいですね

この時期に最後まで投げれたのは、去年には考えられなかったこと

成長しているなと思います」と自信を見せています

しかし、快調な投球の裏には、毎年恒例となっている体からの「危険信号」が存在しました

彼は、口周りにできる皮膚疾患であるヘルペスに悩まされており、「毎年疲れてきたらできるんです」と明かしています

今回も、疲れとともにその症状が出てきていたとのことです

それでも床田投手は、登板前のストレスを克服し、ウエートトレーニングなどで体に刺激を与え、逆に投球の強度を上げた結果、良いパフォーマンスを発揮しました

特に、昨シーズンの167イニング超えというキャリアハイや、3年連続の2桁勝利達成を目指す強い意志が見えます

「僕の中で3年連続規定(投球回)で、かつ2桁勝利

これをやって初めて先発ローテーションピッチャーと言えると思うので」と語り、残る登板でその目標を達成しようとしています

この日、床田投手は口元のヘルペスが目立たぬようヒゲを残して、ストレスを封印し、3年連続の2桁勝利に「王手」をかけました

彼の今後の活躍に期待がかかります

床田投手の完投は、彼が夏場の厳しさを乗り越え、投手として成長した証ともいえます。皮膚のトラブルにもかかわらず、高いパフォーマンスを維持する姿勢は評価に値します。3年連続の2桁勝利を目指す姿は、多くのファンに希望を与えるでしょう。
キーワード解説

  • 完投とは? 先発投手が試合の全てのイニングを自ら投げ切ることを指し、その結果としてチームの勝利に貢献します。
  • 投球回とは? 投手が一試合で投げたイニング数を指し、特に規定投球回数に達した場合は先発投手として評価される基準の一つです。
  • ウエートトレーニングとは? 体力を強化するためのトレーニングで、筋力を高めたり、投球時のパフォーマンス向上を目指します。

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