西武戦で停電発生、ベルーナドームの自然環境と共存する課題

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 西武ライオンズは27日の日本ハム戦で3―2の逆転勝利を収めたが、試合中に起きた停電により、アクシデントが発生した

試合の9回、リードを保っていた西武は守護神・平良海馬投手(25)がマウンドに立った瞬間、バックスクリーンの電光掲示が消え、テレビ中継も途絶える事態に陥った

球場内の照明には問題がなかったため、約4分の中断の後試合は再開され、そのまま西武は勝利を収めた

 停電の原因については、現在調査中であり、電気系統のトラブルが考えられている

ベルーナドーム周辺では、試合開始直後から激しい雷雨が降り続いており、落雷が原因ではないかとの臆測も浮上している

 試合後には「音響設備の不具合」により球団歌が流れず、ファンたちはアカペラで熱唱するなど、独特の光景が見受けられた

また、予定されていたヒーローインタビューも中止となるなど、通常とは異なる試合後の雰囲気となった

 ベルーナドームは自然環境に配慮した「自然環境共生型」のドーム球場で、通常のドームとは異なり壁を持たない

このため、周囲の気象条件に影響されやすく、春先には濃霧、夏場にはゲリラ豪雨が発生することがある

また、外からは鳥や昆虫が自由に出入りできるため、選手にとっては厳しい環境となることもある

実際、6月にはエース・今井投手が熱中症で緊急降板する事態も発生した

 このような自然環境に対する対応は、球団にとって重要な課題と言える

猛暑が続く現代において、氣候変動も背景にある中、選手の健康とファンの安全を確保しながら、「野球」というエンターテインメントとの共存を模索せざるを得ない状況だ

最近のベルーナドームでのアクシデントは、ハプニングという面白さがある一方で、選手やファンの安全が常に第一であることを改めて考えさせられます。天候や環境の影響を受けやすい球場であるため、今後の改善策が求められるでしょう。
キーワード解説

  • 停電とは? 停電は、電気供給が一時的に遮断される状態で、機器や照明が使用できなくなることを指します。
  • 守護神とは? 野球における守護神は、試合の終盤で登板するリリーフ投手を指し、特に閉じかけた試合を守る役割を担います。
  • アカペラとは? アカペラは楽器を使わずに声だけで音楽を演奏するスタイルを指し、群衆を盛り上げる際に多く用いられます。
  • 自然環境共生型とは? 自然環境共生型は、建物が周囲の自然環境と調和し、互いに影響を及ぼさないように設計されたタイプの施設です。

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