阪神、巨人戦で接戦を落とし連敗
優勝への不安が募る
阪神タイガースは29日、甲子園球場で行われた読売ジャイアンツとの一戦で3-4と敗れ、8日以来の連敗を喫したこれにより、リーグ優勝へのマジックナンバーは「11」のままで停滞している
前日の長期ロードを14勝7敗1分けで勝ち越し、甲子園に帰還した虎党は、痛快な勝利を期待したが、その希望は叶わなかった
接戦の皮肉な展開
3点ビハインドの8回には、森下選手が19号のソロホームランを打ち、続いて佐藤輝選手の34号ソロも飛び出し、1点差まで迫る展開となったこれに対し、甲子園のスタンドは歓声に包まれたが、9回にはマルティネス投手に三者凡退に抑えられ、追いつくことができなかった
選手個々のパフォーマンスと監督の厳しい言葉
試合後、藤川球児監督(45)は「形としてはゲームになりましたが、悔しいですね」と厳しい表情を浮かべた特に注目されたのは、前日に休養のためベンチスタートとなった近本光司外野手(30)のスタメン復帰だが、5打数無安打に終わり、チーム全体も巨人の先発・山崎に6回まで5安打1得点に抑え込まれた
ピッチングの不安要素
先発の大竹投手は5回まで1失点と粘りを見せたものの、6回途中で緊急降板したマウンドを降りる際、トレーナーに付き添われながらベンチへ下がる姿が見受けられた
代わりに登板したドリス投手は、キャベッジ選手に右中間フェンス直撃の3点二塁打を許し、スタンドは深い失望に包まれた
優勝への影響と懸念
現在、阪神は2位の巨人に対し14ゲーム差を付けて独走しているが、近本選手の不振が懸念材料となっている彼はこの日でプロ入り以来、自己ワーストの30打席無安打という状態に陥っており、指揮官も「これはもう野球の流れの一つですから」と言及するにとどまったものの、その不安は拭えない
優勝決定戦、クライマックスシリーズ、日本シリーズが控えているため、チームの状況を楽観視するわけにはいかない
阪神の敗北は、選手のパフォーマンスやチーム全体の士気に影響を与えそうだ。特に近本選手の不振は、今後の試合にどう影響するか注目したい。監督の言葉も示すように、シーズンの終盤にかけて勢いを維持することが重要だ。
キーワード解説
- バットとは?:野球において球を打つために使用される用具として、プレイヤーのパフォーマンスに直結する重要なものである。
- ソロホームランとは?:一人の打者が出塁しない限り、得点が1点であることを意味し、観客を大いに沸かせる場面が生まれる。
- スタメンとは?:スターティングメンバーの略で、試合開始からプレイする選手のことを指し、その役割が試合の流れを決める。
- 緊急降板とは?:選手が不調や怪我などで登板を続けられなくなることを意味し、チームにとって大きな痛手となることが多い。

