プロ野球・阪神タイガースの中川選手が、9月3日、愛知県名古屋市にあるバンテリンドームで行われた中日ドラゴンズ戦において、相手先発の大野選手が投じた高めの変化球を捉え、先制のソロ本塁打を放った
3回の先頭打者として登場した中川選手は、自らのフルスイングで左中間席最前列にボールを運び、見事な一撃を決めた
ダイヤモンドを一周する間、クールな表情を崩さなかったが、ベンチに戻るとチームメートの祝福を受けて初めて笑みを浮かべた
「しっかり振れたし、自分のスイングはできたと思います」と、自信に満ちた表情で自己評価する中川選手
彼にとって記憶に残る一打となった
中川選手は8月7日に行われた同カードでもプロ初本塁打を記録しており、本日の一撃はその再現とも言えるものであった
特にこの日の試合では、15年目のベテラン左腕・大野選手との対戦となり、一歩も引かない打撃を見せた
驚くべきことに、中川選手はバンテリンドームにおいて、高卒4年目以内の選手がシーズンに2本塁打を記録するのは97年の開場以来初めての快挙である
両翼100メートル、中堅122メートル、外野フェンスの高さ4.8メートルという、セリーグで最も広大な球場で、自身の天性の打撃センスを思う存分発揮した
しかし、手放しで喜んではいられない一面も見せた
3回のソロ以外は3打席で凡退し、特に8回1死満塁のチャンスで痛恨の併殺打に倒れ、「そこで打たないと意味がない
チャンスで打てなかったのは本当に悔しかった」と悔しさをにじませた
中川選手の「もう一発だけでは満足できない」という貪欲な姿勢が、さらなる成長を促していくことだろう
チームはリーグ優勝に向けてマジック「6」が点灯しており、この大事な時期にスタメン出場していることへの「責任」を感じる中川選手
「本当に、ゲームに勝ちたいという思いで挑んでいる
この良い経験を生かしたい」と意気込みを見せている
年齢に関係なく、一人前のプロ野球選手として、全力で結果を求め続ける21歳の若虎である
中川選手のプレーは、若手選手が成長していく姿を見せており、特に自らのスイングに自信を持ち続ける姿勢が印象的です。チームの勝利に対する強い責任感を見せる中川選手に、これからも注目したいと思います。
キーワード解説
- フルスイングとは?:フルスイングとは、バッターが球を打つために全力を込めて振りかぶることを指します。力強く振ることで、ボールに大きな打球を生み出すことが可能になります。
- ソロ本塁打とは?:ソロ本塁打は、ゲーム中にバッターが一人だけで塁を回って得点する本塁打のことを言います。これにより、チームの得点が1点加算されます。
- 併殺打とは?:併殺打とは、バッターが打ったボールを守備側が処理し、相手のランナーを二人アウトにすることです。特に得点チャンスで発生すると、チームにとって痛手となります。

